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カイル・リッテンハウス裁判とBLM:ある黒人男性の独白

昨年8月の全米暴動の真っ只中、街を守るべく自警団の役を買って出た当時17歳の白人少年カイル・リッテンハウス。街のあちこちで黒煙が上がる中、そのあどけない顔に似合わないライフルを下げて救護に走り回っていた彼は、BLMプロテストに便乗してやってきた白人暴徒達に付け狙われる。そして容赦無く襲いかかってきた彼らから身を守るべく発砲した結果、暴徒は2名死亡、1名腕を負傷。リッテンハウスは直ちに警察に赴き事情を説明し正当防衛を主張するが、政治的圧力の下、その場で逮捕され起訴されてしまう。しかし先日の裁判では事件の一部始終が動画や証言と共に公開され、正当防衛を認められ無罪判決が下り、晴れて自由の身になった。

事件直後から一貫して「トランプ支持で白人至上主義者の少年が、BLMプロテスターを無差別殺戮しようと州境を越えてやって来た」と事実無根のプロパガンダを撒き続けてきたメディアや民主党議員達、リベラル著名人達の反応たるや酷いものだった。「白人判事と白人陪審員が白人殺人鬼に肩入れ」、「無罪判決でもシリアルキラーはまた殺す」、「機能不全でレイシストの司法システム」など、聞くに耐えないヒステリックな呪詛がヘイトで歪んだ彼らの口元から次々発せられた。特筆すべきなのは、事件に黒人は一人も関わっていないのに、なぜか「黒人が犠牲になったかのように」ナラティヴが確立されていることだろう。リッテンハウスが白人至上主義者という根拠はどこにもなく裁判でも立証されず、事件直前には黒人プロテスターの手当てをしている。改めて現代リベラルの病理に胸が悪くなる。ジョージ・フロイド事件以降、かつてない力で左右から引っ張られギリギリまで張りつめていた太く頑丈な糸が、リッテンハウス無罪判決によってブツリと音を立てて切れた気がする。

リッテンハウス事件をまとめる作業(記事は近日公開予定)のなかで、「裁判を見てメディアに騙されていたと気づいた」、「リベラルの考え方についていけなくなった」など、人種や思想を問わず様々な人たちがTwitterで心情を吐露しているのを見つけてはブックマークしてきた。それらは集団カルト化した現代リベラルサヨクのグループから抜け出した米国人達の声としていずれ紹介したい。今回は保守派で黒人社会問題や言論の自由について声を上げている著述家アダム・コールマン(Adam B. Coleman)のツイートを翻訳して紹介する。全文は彼のサイトでも閲覧可能。


『一つの問題からまた一つの問題へと、黒人を政治的なフットボールとして利用する人々にウンザリしている。自らの政策を通すために怒りをでっち上げ、高潔であるかのように振る舞う人々。君らは黒人の救世主のふりをした悪だ。

カイル・リッテンハウスの判決以降、裁判の結果が気に入らないからといって黒人を引き合いに出す必要性を感じている人達、特に白人左翼が大勢いる。もし君がそのクソ野郎の一人ならファック・ユー。

普段はこんなきつい言い方はしないけれども、君達はいつもマイクを握り、黒人の救世主であるかのように我々を代弁する。弱々しい黒人を助けるために天からやってきた神々しい兵士だと信じているんだろうが、君らはまさに我々黒人が必要としない悪魔だ。

君達は我々の敵だ。もう一度言う、あんたらは悪党なんだよ。お前らみたいなのがホームレスに20ドル紙幣を渡すところを自撮りして自分は善人だと周囲の人間に吹聴するんだろう。でも神はお前の本質を知っている。神は騙せない。

君らやお仲間が「黒人」のために立ち上がる時、それは何の役にも立ってない。多くの黒人にとっては非生産的でしかない物語を作り出しては我々に介入し、黒人を一枚岩のように括ってしまう。

プラカを掲げたりTシャツを着たりして我々の命が大事だとアピールしなきゃいけない、君らがそんな必要性を感じてることがそもそも問題なんだ。君らが納得させてるのは君ら自身だけだ。

君達は利己的で、人を操るエリートで、君らが己の政治的利益に黒人を利用しようとするたび俺は必ず非難の声を上げる。

我々黒人は救済を必要としてない、救いが必要なのは君達だ。我々は君らに助けてもらわなくていいのに、君には介助の手がいるようだ。自分の不安を我々に押し付けるのはやめてくれ。そして政治的アジェンダやTwitterでいいねを得るために黒人を利用するのもやめてくれ、君の本性は透けて見えているから。』

(引用・翻訳終わり)

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アダム・コールマンは黒人社会に蔓延る被害者メンタリティについての書籍を出版、ZUBY始め様々な言論人との対談や講演など精力的に活動している。



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ADAM B. COLEMAN
Twitter:Adam B. Coleman @wrong_speak
サイト:https://wrongspeak.net

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