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YSS月間審査員賞! 2022年10月の発表。

9名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。今回は10月の審査員賞発表となります。

と、その前にひとつ。今月(2022年11月)から新たにYSSキュレーターが2名加わりました。まずは紹介をさせてください。

yousawscenesの常連投稿者でもあるFujio Akimotoさんとみゆ季さんです。

Fujio Akimoto
Twitter:https://twitter.com/fafb794
Instagram:https://www.instagram.com/fafb794/

みゆ季
Twitter:https://twitter.com/mywordismyhome
Instagram:https://www.instagram.com/makeyourlemonade2019/

2人は今月からキュレーションに加われますのでお見知りおきください。

さて、それでは2022年10月の審査員賞発表です!

Ken Tanahashi 選

マウンさん

参考理由:あ!この写真良いな!見た瞬間に時めくタイプの写真に出会ったときには興奮します。この平凡ななんでもない景色。普段田舎道を歩いている方には当たり前のシーンかもしれませんが、都会で暮らす人間からしたら新鮮に感じます。藁が3本だけ倒れているのもポイントです。


MASA 選

無添加Tchaikovskyさん

選出理由:とても不思議な気分になる一枚です。おそらく同じ空間なのですが、左にある赤い枠が立体本のような形で立ちはだかっていることで、同じ空間にあるものがあたかも別空間になる不思議な切り取り方をされており、強い印象に残りました。三次元ではなく多次元空間を思わされる錯覚を利用した切り取りは、日常をさらに引き立たせる写真ならではの素晴らしい残し方だと思います。


トモコスガ 選

作夜さん

選出理由:きっとふとした日常のひと場面として見かけた風景なのでしょう。なんだか会話をしているようにも見受けられますし、それぞれ上下に2本のパイプが取り付けられていることからちょっとした操り人形のようでもあり、ストリート演劇のように見えるのが面白いと感じました。
その下に別の看板の影が入り込んでおり、それらが上の2体とどこか呼応しているところも不思議に感じられ、写真を巡るシュルレアル(超現実=超濃厚な現実)が潜んだ1枚として興味深かったです。


TOYOKI 選

okoshifarmさん

選出理由:まず目に飛び込んでくるのは上部に雑草が生い茂る謎の円柱状の建造物。そしてそこに誘われるように歩く二人の少女がペアルックな点もこの写真の不思議さを強調しているようです。実は撮影者の投稿コメントを見るとこの建物は恐らくアート作品であろうことは確認できるのですが、そうであっても写真全体として違和感なく撮影者の世界観が伝わってくるようです。鑑賞者に余韻を残す写真だと思いました。


shimizu_nobu 選

nakazono_takafumiさん

選出理由:雄大な自然の中の一枚。
消波ブロックに当たる波飛沫が波の凄さを物語りつつ、後ろにはずっと続く海岸線。上を見れば綺麗な空。
その状況の中で写真のど真ん中にとある存在がいる。
波を待つサーファーなんでしょうか。
この雄大自然を写しつつ人の気配を感じるこの写真が、自然の中で生活する瞬間(日常)を切り取ったと感じました。
この写真は部屋に飾りたいですね笑


kawamon 選

mutaさん

選出理由:季節は秋になりました。日本に住んでいると四季はとても身近なものであり、日常そのものとも言えるような存在ですよね。今回は時期的にも秋を被写体とした写真も多い中、この一枚が特に印象に残りました。要素としてはとてもシンプルですが、秋のストリートを表すには、むしろこれだけで充分かもしれません。今の時期に足元を見てみると、確かにこんな光景があるような、万人の共感を引き出す絶妙の一枚ではないでしょうか。あと、なんだか、銀杏の独特の香り(異臭?)も思い出しますね。

いくら・チャーン 選

作夜さん

選出理由:海外のようなよく見ると日本のような。建造物と霧がマッチして不思議な雰囲気があり、惹かれました。帽子を被った人の脱力した立ち方も目を引くのに馴染んでいて面白いです。
同じ場所へ行ってもこの雰囲気を感じられるのはこの時なんだろうな、と羨ましく思います。


川原和之 選

伊坂啓太 さん

選出理由:車窓から見えた打ち上げ花火。花火の写真といえば、最近のSNSに投稿される写真は夜空に舞う絢爛豪華な花火の写真をよく目にするが、この1枚はそのような写真とは違う良さを持っている。この大きさの花火が写っているということは、きっと大きな音も響いていたはずだ。前の席に座る男性が車窓の花火に目をやっているが、おそらく乗車していた多くの乗客が、スマホや本から目を離し、窓の外の一瞬の閃光を眺めたのではないだろうか。その時それぞれの乗客が抱いた感情はきっと違うだろう。電車の車内、目の前の男性が写り込むことで、フレームの外まで想像を巡らすことができる。yousawscenesが求める日常の中に流れる一瞬の機微を捉えた素敵な1枚だと思い、今回選ばせてもらいました。

以上、2022年10月の月間審査員賞でした。

2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。

皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。

yousawscenesのヴィジョンと参加方法
過去に開催したフォトコンの審査結果

今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。


YSSキュレーター紹介

Ken Tanahashi

2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。

Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/


MASA

東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。

Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9
note note.com/masa_design


トモ コスガ

写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。

Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga


TOYOKI

1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。

Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/


いくら・チャーン

2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。

Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/


Pan-nu

自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。

Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/


kawamon

福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。

Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415


shimizu_nobu

フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。

Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram https://instagram.com/shimizu_nobu_gohan/



川原 和之

1983年生まれ、富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は自身の祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族の関係性を表現した作品を10年以上の歳月をかけて作り続けている。

Twitter https://twitter.com/kazkawahara
Instagram 
https://www.instagram.com/kazuyukikawahara/

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