おすすめnote詩「それから」

各行が題名の「そ」「れ」「か」「ら」から始まっています。


一連目。
「羅針盤は今を指さない」にはっとします。羅針盤が何かを指し示しているとき、それは何を指してるのかな。矢印の元に勝手に自分を置いてしまうのは、そこが出発地点で「今」だと錯覚してしまうから。示しているのは自分がいるだろう未来ではなくて、示しているのは時間のない方向だけなのかもしれない。


二連目。
「連日積み重なる   哀しみから顔を上げて」で、透明な哀しみの水深が少しづつ上昇して息苦しさに空を見上げる人をイメージしました。


三連目。
「ソーダ水に   レモンの月を添えて」がとても綺麗だと思いました。ソーダ水の気泡が星で、グラスを覆う無数の小さな水滴はきれ切れの雲のよう。射し込む光は夜明け。もし飲みほしたなら、哀しみの水深が少し下がるのかもしれないなあ。


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