高次脳機能障害の夫と楽しく!~お寿司の誘い、いつものくだり
【夫がくも膜下出血で倒れ、2022年4月から自宅療養をはじめました。特に記憶障害がひどく、5分と記憶がもたない精神障害者1級です。でもとても幸せに暮らしているもので、素敵な瞬間を忘れてしまわないよう、日々のことを書き留めていきます。】
リモート会議が終わるのを
夫はずっと静かに待っているのですが…
「お疲れ様でした~」と私がログアウトした瞬間、
夫が一言。
「おっぱ~○」
これ、リモート会議の
毎回のお約束になっております(笑)
ずっと我慢してたんだねー
ごめんねー
頭をワシャワシャしたら
「ねぇ、お寿司食べに行こうよ♪」
とキラキラした目で誘ってくる(笑)
夫は高校の頃に回転寿司でバイトを始めて、そのまま就職したんだそう。
「イヤってほど寿司握ったのに、全然飽きないんだよ。寿司っておいしいよね」
というのが口癖です。
色々あって転職しましたが、きっとお寿司を握っていたことは自慢で、大事な思い出なんだと思います。
ごめんねー
まだ、あたし仕事してるんだよー
それに、そんなに頻繁にお寿司行けるほど、
今お金ないんだよー
と言うと、
「俺が甲斐性ないからだね、ごめんね」
と悲しそうな顔。
私も夫もバツ2同士で、
“甲斐性”なんて言ってくれる人は
夫が初めてなものだから
胸がじんわり温かくなって
ちょっと切なくて、
何ともいえない気持ちになってしまいます。
夫はお寿司が大好きなので
2日か3日に一度は、このやりとりを繰り返し、
何ならお寿司を食べた後は印象に残っているのか
寝るまで2回、3回と繰り返すのだけど。
毎回、「イヤっていうほど……」と、
同じ口調で楽しそうに話す夫を見ると、
やっぱり最後まで、
このくだりを聞きたくなるんですよね。
うむむ……やっぱり週末お寿司に行こうかなー(笑)
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