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#10 おでんと母

こんばんは、ゆーりんちーです。

今夜の我が家の晩御飯はおでんでした。
冷え切った体にあったかいおでんが染み渡り、
なんとも幸せな気分です。

おでんといえば、私の母。
母は割と夜遅くまで働いていましたが、
仕事から帰ってくるといつもすぐに手作りの晩御飯が食卓に並んでいました。
冬場の定番は、おでんとロールキャベツ
「準備しておけば温めるだけで早く食べられるんだから、楽でいいでしょ」とよく話していましたが、
あまりに頻繁に食卓に並ぶため「また、おでん」「ロールキャベツは飽きたよ」などついつい文句を言ってしまうものでした。

ご飯を作る立場になった今、
同じ兼業主婦として煮込み料理を準備してきた日の安心感はとってもわかります。
でもお母さん、楽ではないよ。

出汁をとり、
大根を下茹でし、
ゆで卵を作って、
こんにゃくの灰汁を抜いて、
練り物の油抜きをして、
そしてコトコト煮る。

おでんを作るのがどんなにめんどくさかったのか。

飽きたなんて言ってごめんなさい。
またかなんて言ってごめんなさい。

年末、おせち料理を作っている母の横にまたいつもの鍋がありました。
「今日は忙しいから、夜は簡単におでんにしたよ。」
久しぶりの母のおでん。
とっても温まる忘れられない味でした。

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