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きわどさの妙。

元来、そっち方面の人間な気がしている。
それも中途半端な感じの際どさというか。

憧れもあるんだろうか。
だからといって、右や左にはっきり区別されない際どさ。

どちらかに行き切ったほうが、生きやすいのかしら。
意見を持たないわけでもなく、自信がないわけでもなく、
非常にふんわりした中道をゆく。

だけど、中道=ふんわり、ではなさそうだから、新たな道。
限りなく中道に近い、しあわせそうな浮遊感を持つ道。

そこを歩きたい。
でもさ、それって逃げかな。
となって、いつも行ったり来たり。

許せないことは一応あるつもり。
やみくもに正義を振りかざす幼年期は経たつもり。
グレーを許容できるふりもできるし、ふりじゃない時もある。

なーんてぐるぐるしたってさ。

死や霜の六尺の土あれば足る

加藤楸邨

この世界が根強く私にまとわりついている。俳句を始めた頃に、この句に何ヶ所も撃たれた気持ちになってからというもの、ことあるごとに頭に浮かべるようになってしまった。自意識と非自意識のはざまへの憧れが止まらないんだよなぁ。

覚悟のような安心感のような言い訳のような、私をささえる一句。

思えば楸邨忌は昨日だった。

さて、今日もまったく、まとまっていない。

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