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水曜日の俳句4

桃腐りどこまでも指沈みけり

終戦日ゲーム離さぬギプスの子

週末は蝦蟇の呼吸をぢつと聴く

首を振る扇風機ほどの愛し方

秋時雨古家瓦屋根夜想曲

見たことがない虫が部屋にいる初冬

シリウスで待つ妻横で眠る妻

米櫃の底に屍春めける


2年前の県の現代俳句年鑑より。
ここ5年くらいでナニカから吹っ切れて、
だんだん楽しくなってきた辺り。

10年前なんかと比べると愛せる。
ヘタでも愛おしいものもあるけどさ。
ま、多少の「こなれ感」がまだ鼻につくけども。

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