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『言の葉を紡ぐ〜#31文字の空間が生まれた時〜』

私という歌詠みと#31文字の空間 が生まれた時のことを自己紹介がわりに書いてみようと思う。



暖かな風とキラキラとしたお日様いっぱいのある夏の朝のこと

通学路を歩く小学生の子供達の見つめながら、そのカラフルな背中がとても愛おしく感じた。
その一瞬をどうしても言葉で残してみたかった。
でも長い文章や日常の話し言葉で綴ることは、その神聖な空間を壊してしまうような気持ちになった。

そんな時、ふと一つの歌が頭に流れ込んだ。「春に」という谷川俊太郎さんが書かれた詩だ。
中学生で初めて唄ってから大好きな合唱曲で今でも雪解けの頃から桜が満開になる頃まで、時折口ずさむ。

冒頭の部分の

「この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう」

この部分は自分の気持ちが分からなくなった時にも、ふと頭に流れてくる。

この時もまさにそうだった。
声にならないさけびのように
『私は!今!言葉を紡ぎたい。この私だけが気付いたこの空間を切り取って、宝物のように言葉として残しておきたい。』

頭の中でたくさんの言の葉たちが舞い始めた。
だから、私は歌を詠む事にした。


【 風が立ち 陽の出が香る 雨上がり 後ろ姿に 夏の成長 】


夏休みの間にひと回り大きくなったカラフルな背中たち

雨上がりの少し蒸し蒸しした朝の空気の中でも、久しぶりの友人の再会を喜ぶ笑顔たち

ふわりと吹き抜ける風と、笑い声を後押しするかのような陽の光

そんな想いを『#31文字の空間』として言の葉に紡いだ。


2019年8月26日の朝の出来事だった。
2020年の8月、私はどんな朝に、どんな空間を切り取り、どんな言の葉を紡ぐのだろう。



…追記…

#31文字の空間 として発表した際に時差がありますが、走り書きしたノートのメモの日付けをもとにこちらの記事を書いているためです。


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