浦添市の境界線が曖昧すぎる件

オーガニックゆうき(92年生まれ 浦添市出身)

 みなさん、こんにちは。この度「あなたの沖縄コラムプロジェクト」に参加させていただくことになりました、オーガニックゆうきと申します。普段は京都で学生をしながら、小説やエッセイを書く仕事をしています。 

 さっそくアホみたいな話ですが、わたしは自分の出身地をはっきりと答えられません。
 「沖縄出身です」とは言えるんですが、沖縄のどこかと聞かれると、「さて、どう答えたものか……」といつも少し考えてしまいます。

 というのも、わたしが育ったのは那覇市と浦添市と西原町の境界みたいなところ。
 かなり難儀して考えた結果、浦添市を「出身地」ということにして生きています。

 しかし、つい最近、住民票を見てみるとわたしの本籍地は那覇市だったことが判明。
 もう自分のシマがわからん!と混乱したのですが、そもそも浦添市は、道が複雑に入り組んでいるところが多く、市の境界線がわからなくなってしまう場所が多いんです。

 みなさんは、「うらぞえNAVI」というサイトをご存知でしょうか?
 すっごくややこしいのが「うらそえナビ」というサイトもあるのですが、今回は2014年まで更新されていた「うらぞえNAVI」について紹介します。

 このサイト、2013年~2014年に”浦添のあるあるネタ”を発信していたもので、「ウラゾエチャレンジ」とか「ウラソエ仮面」などのコラムが掲載されていました。代表的なのが「浦添」を“うらぞえ”と発音するナイチャーの誤りをただすという話。

 【第1話 ウラソエ仮面登場の巻】

 【第13回 「浦添」読めるかな調査 in 東京】

 わかるわかる……。
 わたしも京都に住み始めてから、何回聞いても周りの人が繰り返し「ウラゾエ」と読むので、もしかして本当はウラゾエが正しい発音なのか……!? と戸惑ってた時期がありました(そんなわけないんだけど、そう思っちゃうくらいには「ウラソエ」と読んでもらえない)。

 ただし、この「うらぞえNAVI」、個人的には笑えない記事もあるので、手放しに「面白い!」とは言い難いのですが、このサイトにまさしく今回のテーマである浦添市境界線問題の記事がありました。

 【ウラゾエチャレンジ 第5回 浦添市の境界線はどうなっているのか調査せよ】

 調査員が浦添市の境界線を辿ると、あちこちに「那覇市」「西原町」のマンホールと出会ってしまう!というもの。

 すっごいわかる。
 わたしも小さい頃、(今では経塚シティになってる)かつての山や谷のなかを猛ダッシュしてたら、急に那覇市のマンホールを見つけて不思議に思ったりしました。

 浦添市の輪郭、複雑怪奇。
 きっとわたし以外にも、浦添ラビリンスに困惑した人はいるはず。

  ”沖縄あるある”は、県民の多くの人が「わかるわかるー」となると思いますが、この「浦添あるある」はどのくらいの人に通じるのでしょう。
 でも、きっと浦添に限らず「ンマリジマ境界線問題」に困った人はいるんじゃないでしょうか。
 もし境界線が分かりにくい、なぜか他の市町村のマンホールがあるという地域があれば、ぜひ教えてください。

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