#45 ◆わかりやすさがもてはやされる時代だからこそのわかりにくいことのメリット
こんにちは、対話師の やすだ です。
スキルやノウハウではなく「人」で売れる状態
をつくる為のサポートをしております。
本日はあえてとてもわかりにくいタイトルをつけてみました。
わかりやすさが重宝される時代だからこそ「わかりにくいことのメリット」についてお伝えしていきます。
わかりにくさとは
わかりにくさをお伝えするより、わかりやすさについてお伝えしていきたいと思います。
昨今、
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など、シンプルにわかりやすくまとめられた情報が大量に出回っていますよね。
また書籍解説のYouTubeなんかだとたった数分で書籍一冊分のエッセンスが理解できてしまうというパターンもあります。
もちろん僕もそのような情報が大好きです。
余計な脳のリソースを割きたくありませんからね。
わかりやすさには、
短時間で、
誰でも、
お手軽に、
理解しやすいという素晴らしいメリットがあります。
朝から晩まで働くビジネスパーソンや
仕事が終わってからも自己実現に励む現代人ににとって、
先人が人生をかけて取り組んできたことを、数日で理解できるようにまとめたコンテンツはやはり魅力的だし、価値があると思います。
しかしながら本日はあえてそのわかりやすさ、手の出しやすさが生み出すデメリットについて述べていきたいと思います。
わかりやすさのデメリットとは
結論、わかりやすさのデメリットは「自分の頭で考える機会を奪う」ことにあると考えています。
印刷技術が一般的でなかった時代の人達が先人から学ぶには直接会うしかなかったでしょうし、
今のようにインターネットがなかった時代は情報を手軽にまとめてくれる人や媒体もなかったでしょうから、
学びたければ自分で書籍を一冊読むしかなかったのだと思います。
つまり’’まとめ’’が一般的になったことで、バイキング形式で色々学ぶことはできるようになったものの、じっくり味わいながら学ぶという機会は確実に減ってきていると思うのです。
時間制限付きのバイキングは元を取ろうとして、満腹感を感じる前に胃袋に流し込んでしまおうとするのは僕だけかもしれませんが、
それが当たり前になりすぎると、
じっくり食材の旨みを味わう。
作ってくれた人の想いを感じながら味わう。
ことはなかなかできなくなってしまいますよね。
学びも同じで、誰かがまとめてくれた情報ばかりに頼っていると、自分の頭で考えることを無意識のうちに忘れてしまうデメリットがあると思うのです。
逆に言うと
ここまでわかりやすいことのデメリットを述べてきました。
つまりこの逆がわかりにくいことのメリットなのです。
「わかりにくい」「わからない」という壁にぶち当たるからこそ、
別の文献をあたってみよう、著者の意図を考えてみよう。
数日おいてまた読んでみよう。
そのように’’自分の頭で考える’’という機会が沢山生まれるのです。
「最近わかりやすい情報にばかり触れすぎているな」
「学んではいるけどなかなか現状が変化しないな」
そのように感じたら少し情報の難易度を上げてみるのも本来学びを始めたきっかけである成長したい、変化を起こしたいという目的に対しては有効な打ち手となるのではないでしょうか。
そういった観点だと僕が提供する対話セッションはどちらかと言うとわかりやすさにはこだわっていません。
関わるクライアントさんには極力サポートが外れた後、自分の足で立っていただきたいと思っています。
だからこそ「聞かれていないことまで親切丁寧に1から10まで具体的に教える」と言うよりは、「聞かれたことを抽象度高く教える」に近いかもしれません。
クライアントさんの自立の為に、’’わかりやすさ’’も相手の状況によって調節できるように精進するのもクライアントワークを生業とする為の大事な要素なのです。
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