King GnuのBEST3を超個人的に選曲してみた。
最近はめっきり冷えて、養命酒が美味しい季節になってきましたね。
この記事を見ている方は、「King Gnuに興味がある or 知っている方」かな?と思うので、その前提で話を進めていこうと思います。
先日MV公開された新曲「三文小説」観ましたか?
観てない方は今すぐ観て欲しいです。
YouTubeから引っ張ってきたので、是非。
観ましたか?語りますよ?
待ちに待ったKing Gnuのバラード。曲も素晴らしい、が特にMVが良い。
定点で舞台のみを回転させ、その上の芝居の様子を捉えるのはとても斬新。
バンドは舞台の周囲に配置されており、画面のメインは回転する舞台上の二人となる。
経過し続ける(周り続ける)時の演出、徐々に刻印されていく記憶(写真)たち、そして何より舞台の上で演じられている高村 月さんといのまいこさんのパフォーマンスが実に素晴らしい。
戯曲や本を読んでいる訳ではないのに、一つの舞台を観たような気持ちになります。
(最後の金箔?が降り注ぐシーンは祝福の紙吹雪というより、砂時計を共に浴びる二人がイメージされ、儚さと同時に強い希望、美しさを感じる。)
三文と言ったら私は「三文オペラ」を真っ先に思い出すのですが、タイトルは”三文小説”。
三文芝居という言葉が登場するのは歌詞の方だけなんですね。
想像は最果てないですが、
・主題歌である、日本テレビ系 土曜ドラマ「35歳の少女」
・来月2日にリリース予定の「千両役者」(ジャケットも「三文小説」と対になるようなデザイン)
で、また大きく印象が変わりそうな予感です。
▲今回のジャケットデザイン。
右下「三文小説」には小説を書く老人と女性。
老人、落ち葉、桜など”朽ちるもの”を感じます。
対になる左上「千両役者」には鳥のような妖怪と燃え盛る炎。興味深いです。
さて、ここまできたらお分かりかもしれませんが、今回、かなり個人的な内容となっております。本当にKing Gnuの曲のことしか書いてません。
興味のない方ごめんなさい。
どうかちょっとでも読んでみたいな、と思ったら
「超・個人的King Gnu BEST3」、楽しんでいただけたらと思います。
第3位 『McDonald Romance』
確かあれは真冬のバイト終わり、池袋でハイボール缶を飲みながら次の舞台の構想を練ろうと散歩していた時。ドンキホーテの前でこの曲に出会いました。
(私は音楽から着想を得ることがよくあるので、創作の種まきをする時期はとにかく色んな音楽を聴くんです)
ゆったりとしたバラード。イントロは甘くて寂しいピアノのメロディにチープな乾いたリズム。
そこからいきなりメインに入ってびっくりしました。
高低音合わせた合唱のような歌い方で、一音ずつ歌うのです。
「もう財布の底は見えてしまったけど」
「それさえも笑い合って」
「それさえも恋だった」
聴き終わったときの気持ちたるや。
「あの日、終電逃してとりま入ったマックで頼んだプチパンケーキあったじゃん。なんか、唐突にその味思い出しちゃったな」
みたいな(超主観)
とにかく甘くて切ないんです。
悲恋の曲のようにも思えるけど、ちょっと曖昧で。
この空白が人それぞれでのストーリーを感じられるのかなあとも思います。
今では井口さんがボーカルでメインを歌う!というイメージも強いですが、
この全員で歌い上げる楽曲構成も、とても好きです。
(ちなみに、第3位にとどまった理由としては、メロディー歌詞共にちょっと悲しいので。。)
第2位 『Don't Stop the Clocks』
(YouTubeには完全版は載っていないので、SpotifyやLINEmusicなど音楽ストリーミングアプリがある方は、是非そちらでも聞いてみて下さい!)
この曲はオーケストラ編成のバラード。
秒針のようなフィンガースナップと、柔らかい弦楽器がお日様のような優しい印象の曲です。
「Stop the Clocks(時よ止まれ)」というフレーズはよく見かけますが
「Don't Stop the Clocks(時よ止まらないで)」ってタイトル面白いですよね。
実はこの曲、冒頭で紹介した「三文小説」と似ているなと感じていて。
「"あなた"と共に、晴れも雨も巡る季節の中、一緒に時を進めていこう」
っていう曲なのかなあと。
時の経過って、老い、変化など少なからず負のイメージがあると思うんですけど
それも含めて肯定している部分がとても気に入っています。
(辛いけど一緒に歩こう!元気出そう!って鼓舞する熱さではなくて、寄り添ってくれるような暖かい言葉が、特にいいのです)
そこが第2位にランクインした理由です。
一部抜粋で歌詞を載せておきますね◎
”憂鬱が空を覆い尽くしたって
終わりの見えない土砂降りだって
未来を愛していられる
あなたとなら季節が巡り始める
時計の針を進めて"
https://j-lyric.net/artist/a05d6d3/l04a750.html
↑歌詞の引用元です。
第1位 『It's a small world』
私のことを知る一部の方は「ああ、やっぱり」と思う方もいることでしょう。
さて、栄えある第一位は私がKing Gnuにハマるきっかけとなった
『It's a small world』です。
聞いたことのない不思議なイントロからはじまり、
展開の読めないメロディーライン、耳に心地良いサウンド。
「ダンスは上手く踊れないけど、今だけは踊りたい気分」
歌詞や曲調から、真夜中の秘密基地のような。
ワクワクとした空間を連想します。
どうしてこんなに惹かれるんだとう?と考えたところ、
「私の創作における原体験が想起されるからなのかな。」と。
深夜、寝なさい!と叱る親に隠れ、シーツの中、懐中電灯を片手に小説を読んだ記憶。
深夜、母が寝静まるのを待ち、終電帰りの父と一緒にテレビゲームをした記憶。
深夜、デスクライトの中、机に向かって絵具と紙に没頭した記憶。
深夜、誰もいない街をお酒を飲みながら歩いた記憶。
この小さな世界には私とあなただけ。
そしてあのビルや家の灯たちの中にも、小さな世界が。
うーん、とても好きです。本当に好きです。
PVがまた、良いんですよね。
最後まで、目、耳、言葉、全てを持ってして楽しめる音楽だと思います。
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さて、一位から三位までご紹介が終わりましたが。
振り返るとゆったりとした調子の曲が多いですね。
「Flash!!」や「vinyl」のような激しめの、アップテンポの曲も好きなのですが
そうです。私、特にKing Gnuのバラードが好きなんです。
もしどれか一曲でも良いと思って下さったなら、興味を持って下さったのなら。
本当に嬉しい限りです。
King Gnu、他の楽曲も是非チェックしてみて下さい。
まだまだ紹介しきれていないものがたくさんありますので!!!!(熱量)
(想定していた以上に自分の「好き!」だけを語る回となってしまった…。
むしろ「足りない!一曲一曲をパワポ使ってプレゼンしたい!」と思っているくらいという…)
ここまでお付き合い下さり、本当に有り難うございます。
あなたの「聴いて欲しい!」というお勧め曲がありましたら、是非知りたいので、私のように文章で思う存分に語って欲しいです。(何故なら私が読みたいから)
また、ご存知の方も多いと思いますが、King Gnuの作曲作詞担当の常田さんが主催している「millennium parade」というユニットの曲も珠玉揃いですので、King Gnuが好きだという方はハマる方も多いのでは??
と思い。
特にヒットした『Fly with me』という曲のリンクを貼り、この記事は終わりとさせて頂きます。
最後まで読んで頂き、誠に有り難うございました◎