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「人生って、こんな感じかなぁ」程よく生きて、悩んでいたのが・・・

「あぁ~今日も陰で暮らしていたのか?」
そう思える日々が続く、後ろ向きでちょっと人生にすねているのかも?

ちょっとすねてみて

でも、昔から「なんで、俺ばかり、いやな目に会う。」

この思いは意外と昔からあったように思っている。
なんでそう思うのか?それは自分が陰ばかり歩んで来たから、
実は陰しか見えていなかったのかもしれない。

学生中からいじめられっ子
そんな毎日だからオドオドしている。
それが余計に的にされる。

いじめられっ子

そんな毎日が続けば、自分を守るために常に静かにしている。
静かにしていると目立たない、空気みたいな存在。

学校中には、浮いていただけかもしれない。

授業中も先生に当てられまいと下を向く、
そして、別の生徒に当たるととたんに顔を上げ、
周りを見渡す。 「ひと安心!」こんな感じで過ごしていた。

どうしても悲観になってしまう。
つい、先生に当てられたものなら、
「なんで俺が当たるの?」

常にネガティブな物の見方で、占められていた。

ネガティブな思考で占められていた

だから目立たない・・・きっと同級生には覚えられていないだろう。
空気みたいな存在、存在感すら感じなかった。
あろものは目の前の現実だけ、
流れる時間軸の中で生きていた。

多くの生徒達の目の中には存在すらしていなかった。
ただのムクロのような存在、その存在感のなさゆえ影さえも付いてこない。

透明のみじめなピュアだった。
世界の中に生きていた?雰囲気としての空気感でしかなかった。

空気みたいな存在でしかなかった

時間だけが、刻々と過ぎて行くとそこには成長というより、
闇雲にも物理的に大きくなっていく自分があっただけ、
誰にも止められない自分の時間軸だけが・・・

社会人になってからも斜め目線でおとなしいやつだった。
営業に配属されてからも結構ずる賢く渡り歩いていた。

でも被害者意識は変わらず、多くの年月を経てチリのように積もっていた。

特に顕著に現れるのが上下関係かもしれない
「あいつは上司に受けが良い、俺はいつも干されてる。」

なんで俺ばかり叱られる!

社内発表でも同僚が評価されているのを見て、
「なんであいつばかりが?俺のほうが優れているのに?」

と多々いろいろと被害妄想を経てきた給与ドロボーでした。

しかし、サラリーを毎月もらっても借金に消えていく、
そんな社会の中で育つのはお金を使った存在感だけだった。

だから借金してまで自分を大きく見せ、自分を誇示したかった。
だからお金に愛着を持った。 お金だけが自分の透明さを引き戻せた。

ところがサラリーマンは集団だった。
その集団の中で役割を演じなければ、つまはじきにされる。
そして、この被害妄想はいよいよ佳境に入ってきた感があります。

被害妄想は極限に!

こんなこともありました。

仕事も終わりかけ、あ~ぁ、やっと帰れると思ったのですが、私の最後の仕事はゲートを閉めて帰るのが最後の仕事です。
でも、みんな、なかなか帰ってくれないのです。

春ですが、徐々に暗くなり始めました。
不思議なもので人間は暗くなるとネグラが恋しくなるようです。
つまり、「早く帰りたい・・・」と思うのです。

いつもの仕事場にも誰もいません。
「あれ~っ、みんなどこに行ったのだろうか?」
仕事場から人が消えていた。

「今日は待てども一向に帰る気配がない?」
しかし、二階の窓から笑い声が聞こえてくると
いままで溜め込んだ被害者意識が頭をもたげ始めた。

被害者意識が首をもたげる

「あ~ぁ、なんで俺だけこんなに仕事しているのに
みんなは笑ってサボってやがる。」
笑い声のする方向に思い切り悪態をつくのである。

「どうして俺だけ、○○なんだ」
「どうして俺だけ、村八分にされる」

「どうして俺だけ、陰にいる?」と惨めな気持ちとひがみと怒りがふつふつと湧いてくる。

「なんだ世の中は、よってたかってのけ者かよ!」
最後には世の中にまで八つ当たりして不貞腐れる始末でした。

こんなあとは悶々としてとても耐えられないぐらい落ち込みと疎外感が交互に来ます。

仕事場の片隅で青い炎を燃やし膝を抱えてうずくまっている。
そんな男に誰も声なんかかけません。
青い炎が燃え尽きるまで誰も近づきません。

まるで燃え尽き症候群

だんだんと炎が小さくなってくると燃え尽きたカスだけが残っているかのように
黒い塊がブスブスと音を立ててくすぶっているだけです。

その時、心の一点だけを見つめていました。
「どうして・・・」

「どうして・・・」

「どうして・・・うっ」苦しい

これが本音です。 そうです苦しく、寂しいのです。

本当はもっと心を開いてみんなと打ち解けたい。
本当はもっと素直でいたいのに、「どうして・・・」いつもこうなる?

「どうして殻を被る」 「どうして立てない」
その思いが強いのです。「あ~ぁ、今一度、うぶな子どもに戻りたい。」

心の中に涙の一粒がポタリ
心の一点を見つめていると子どもの頃のおふくろが笑っています。
「タカヒロ、これ食べてみ、おいしいやろ、みんなと仲良くしいや」

おいしいおにぎり食べてみ

いままで心に占めていた氷の塊にポッと温かみ差しこみました。
「そのままでいたい、おふくろのやさしさだけが・・・」こみ上げてきます。
ほんの一握りの小さな幸せを得たような気持ちが残り

おふくろの笑顔が・・・

「その小さな幸せを守りたい」そんな気持ちが芽生えるようでした。
「この絵は残したい、その絵を広げて、変わりたい!」

「今は幸せや!」とつぶやきます。

母の日に


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