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規律と受容的な関りのバランスは?

 今回のテーマは教師と子どもたちとの関わりの中で生まれる教師の子どもたちに対する規律と受容的な関りのバランスについてです。よく父性と母性、縦糸と横糸なんていう言い方をされたりもします。私はその点に大きな興味があり、「規律重視の指導と受容的な関り重視の指導」という観点から、そのバランスや子どもとの距離感について考えていきたいと思います。

①一概に言えないことが問題

 よく教育書を読んでいると、「まずは規律を整えてから・・・」「子どもたちの信頼を得てから・・・」なんて言葉が飛び交っています。それを規律や受容的な関りとすぐに言い換えていいものかどうかがわかりませんが、「まずはこうあるべき」という考えが飛び交っているのは事実です。しかし、私の考えを述べると「それは子どもたちによって変わる」というのが結論です。いや、変えられる教師でなくてはいけないのです。

②学級開きからどんなタイプの学級かを見極める

 まずは子どもたちがどんなタイプの学級なのかを見極めて、その指導バランスを変えていかなくてはいけません。最初から規律を重視した指導が入るのであればそれでいいし、信頼関係を構築してからではないと入らないのであれば、最初に重視するのはそちらかもしれません。要は見極めてからの判断になるというわけです。一概に言えないという点はここにあります。まず子どもの実態を知るのです。

③全体にはどうすれば・・・?

 全体にことを考えて、過半数がどのようなタイプかを見極めることが大切です。そのほとんどは4月という段階では比較的指導が入りやすいので規律を重視した指導になるかと思います。私もそこに異論はありません。ですが、必ず必要なのはその中にも受容的な関りを入れ込んでいくということです。個々の子どもたちには信頼関係を構築できる術を実施していく。全体で括るべきではないのです。

④先生の性格にもよる

 あともう一つ忘れてはいけないのは教師の性格・個性にもよるところが大きいという点です。教師の性格でバランスは変わってきて当然です。何を大事にするのかということは、もちろん価値観的に違ってきて当たり前ですし、そこを否定するべきではありません。しかし、全員共通で把握しておかないといけないことは「人権に関することや、人を傷つけるようなことは絶対に許してはいけない」という指導スタンスです。ここにバランスも何もありません。特別領域です。その点は必ず頭に入れておくべきだと考えます。

⑤終わりに

 どちらを重視するかという二者択一のような考えで進めるのはなく、どのようにバランスをとって指導していくのか。まずは自分の考えを明確にすることも必要かもしれません。もちろん、正解はありませんし型にはめるべきものでもないと思います。自分に合ったバランスを見つけていくことが大切です。一度、自分自身のバランスを見つめ直してみてはどうでしょうか。

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