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学校・学級は集団ということ。仲間づくりの意識が、教職員・子どもを育てる。

 3月も終わりのこの時期。転勤される先生方を見送り、新年度のことでソワソワしている人もおられるのではないでしょうか。私自身、これから新しい1年に向けて不安と期待で胸をドキドキさせています。
 今の勤務地に私と同時に入ってきた教頭先生が転勤されることになりました。教師生活10年間で、これほどまでに尊敬し、色々なことを学べた管理職の先生はいないというほど、教頭先生からはいろいろなことを学べました。特に「職員室の雰囲気づくり」という点では、教頭先生のおかげでたくさんのことが円滑に進んだと感じています。しんどい学校だとしても職員室の人間関係が良いことで働きやすい職場になります。どれだけ子どもたちが落ち着いていても教職員間がうまくいかなければ、心の充実を感じることはできません。教員同士にも仲間意識が必要と強く感じました。

①教員間での仲間づくり

 職員室でみなさんはどのように過ごしているでしょうか。基本的に仕事を進める場所であるのは間違いありません。しかし、間違ってはいけないのは「仕事だけを進める場所」になってはいけないということです。子どもたちに友達とのコミュニケーションの重要性を説くのであれば、大人だって同じでしょう。円滑な人間関係がなければ本当の意味でそのような指導はできないわけです。子どもにばかりそのようなことを伝えていても自分ができていなければ言葉に重みは生まれません。教職員が手を取り合い協力できる関係性でなければ子どもたちには伝わりません。そのような意識が我々には必要なのです。

②教職員が団結するためには

 協力体制づくりで大切なのは「共に共通の課題に向き合う」ということだと考えます。というのも、大変な学校ほど教職員が協力する体制がつくられていると感じるからです。これは子どもたちを1人で見ていくことに限界を感じ、協力することが必須な状況に置かれているからだと考えます。このような状況を客観視すると「子どもたちに全員で向き合う必要があり、そのような課題意識をもって全教職員が取り組んでいる」ということに言い換えられると感じます。研究でも生徒指導に関することでも、共に同じ課題意識をもち進んでいくことが団結するには大切なことだと考えます。校長先生のリーダーシップのもと、1つの目標に向かって進んでいけるような体制が理想だと感じます。

③何ができるのか

 では、私たちにできることはどんなことでしょうか。職員室の中で私が意識しているのは「誰とでもある程度会話できるという関係性」を構築するということです。私は特に「この先生と仲がよい」というような感じでもありませんし、プライベートでどこかに行くようなこともまずありません。飲み会なども最低限しか顔を出しません。それでも、職員室にいる全員と気軽に話せるような関係ではあります。一定の距離感をどの先生とも同じ距離でもっているというようなイメージです。私自身、この関係性がしっくりきますし、何か困ったことがあれば気軽に質問することもできます。仲が良すぎるというのも良い面は多くありますが、自分には合っていないように感じます。誰とでも話せる。誰にでも頼れる。そんな職員室でも1人を目指しています。

④謙虚さをもつ

 上で述べたような関係性を築くのに、やはり大切なのは「謙虚さ」だと感じています。誰に対しても態度をあまり変えることなく謙虚に振る舞う。そんな人間性が私は理想です。そもそも、周りの先生方には私にはないものをたくさんもっている師匠のようなくらいに感じています。何か真似できることがないかと常に考えています。そのくらい謙虚な気持ちをもつことで、協力体制を育む1人になれる気がします。

⑤終わりに

 仕事をする上で教職員間の人間関係は本当に重要です。その1つ1つが子どもたちにも伝わります。我々は共に目標に向かう仲間であることを忘れずに1日1日を過ごしていくことで、より良い教師生活につながっていくことかと思います。


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