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《父から息子と娘に伝えたい、88の人生の教訓》その7(立場と役割)

《父から息子と娘に伝えたい、88の人生の教訓》

その7(立場と役割)


1977年、3歳、神奈川県横須賀市


人生。そのものが壮大なゲームの連続だ。
親の関心をどれだけ惹きつけるか?これが、僕にとって最初のゲームだった。

長男の僕は、両親の注目をいつだって独占していた。そんなある日、僕に3歳差の妹が生まれた。自覚無しに、急にお兄ちゃんになった。


両親の注目は、全てにおいて妹に向けられる。それはそうだろう。
僕は、今までと何も変わってないのに、疎外されたように感じた。

人生最初のゲーム、作戦は赤ちゃん返りだ。妹のミルクを取り上げて飲む、ベビーベッドを占領する、当然怒られる。スネる。物を投げる。泣き散らす。また怒られる。悪循環だ。
僕は学習した。良いお兄ちゃんになろう。そして褒められよう。出来もしないのにオムツを替えたがったり、母親の手伝いをしようと後追いをした。

幼少の頃の兄弟関係は、人格形成において、とても重要だ。
好きでお兄ちゃんになった訳ではないが、工藤家の長男になってしまった以上、長男はどうあるべきか?どうしたら両親は喜ぶか?を常に意識していた気がする。ずっとそれが嫌だった。
ただ、大人になり、社会に出てからは、長男として生きてきた経験は、とても力になっていることに気がついた。


教訓7

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