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地域活性化の目的は何か?

こんにちは、はたじゅんです。南伊豆町地域おこし協力隊に着任して4か月目に入りました。ようやく自分の渡されたMISSION活動を理解し、適した行動を行えるようになってきました。

さて、新卒で地域おこし協力隊になった若干22歳の僕ですが、改めて日本の多くの地域が取り組もうと声明をあげている地域おこし・地域活性化についてまとめていきたいと考えました。

地域が活性化した定義とは?

まず、明確にしなくてはいけないゴール設定です。地域が活性化したとされる定義とは何か?
そもそもここがあいまいでは何をやっても意味がないのです。

人口が増えた?納税額を増やせた?事業者を増やせた?

目標設定の賛否はおいといて、上記は具体的な目標として掲げるノルマであって、もっと定性的なものが定義としてふさわしいと思います。
僕が考えているのは、持続的に自走する地域の仕組みができてる状態です。まぁきっとこの考え方自体は賢い方や大学の先生なんかがもう公表してるようなものだと思います。きっと僕もどっかで見てるんです。

あくまで、今回の地域が活性化した定義について前提条件として、高齢少子化地域で、地域の暮らしやすさが一定水準を下回る可能性の高い場所の話です。

「人口増加が起きてるけど既得権(不動産)が市場にでまわらないため、市内の一つの商店街がもったいない(閑散としたシャッター街)状態になってる。でも、車を10分走らせればスーパーやショッピングモールがあって特に困ってない。」みたいな地域においては、適応しないゴールです。

なぜ持続的に自走できない状態になってしまったのか?

さて、日本の多くの地域で適応される上記のゴール設定となる。言い換えてしまえば、持続的に自走する仕組みができていない地域を改善していくためにはどんなことが必要なのか?について仮説を立ててみました。

とその前に、、、

そもそも、持続的に自走できていないのには大きく2つの共通課題がありえます。
①働く場所がない
②住む家がない

①働く場所がない

「いやいや、人手不足っていうじゃん。」という意見が出るでしょう。もちろん、どんな田舎といえど隣町も含めば求人情報は引く手数多だと思います。そうではなく、その地域に昔から住んできた子どもたちが大人になっても戻ってきたいと思える条件の仕事がないことが問題なんです。

仕事を通しての自己成長・将来を安心できる収入への期待

とくに個人としては、この二つの期待値が現状の多くの雇う側が胸を張って担保できてるとは言い難いと思います。経営されている方は、努力をなさっている方もいらっしゃるので、一概にこれができていない会社が悪いという評論をしたいわけではないことを頭に置いといていただけると幸いです。

これができていないことが悪いのではなく、これは改善するべき課題なのです。

ちなみに、地方移住したい30代40代は、上記の二つが特に重点に置いている項目だと考えていますが、20代はこれに短期間契約の可否が明確に(あくまで可であることを望むが…)してあると上機嫌で連絡してくるかもしれません。

独身や単身者は自分の人生を選択性が高い状態(逆に言えば制限が少ない状態)で過ごしたい人が多いように感じます。移動の選択性が増したことで恋愛に限らず、遠距離での人付き合いを定期的にできる現代において、会社を辞めることへの後腐れのなさや、やめた後もその会社で培った能力は別で生きる。といった需要に対応しているかは重要だと思います。

しかし、そのスタイルに合わせられる会社というのはあまり多くないわけです。そしたら、まだ人口が一定数いて公共交通の利便性が高い地域を就職先に選ぶのは必至でしょうね。なので、働く場所がないのではなく、働く場所に選ばれないが、表現として正しそうです。

②住む場所がない

空き家が沢山あるといえど、もとは人のおうち。「家財がいっぱい残ってて」、「たまに使ってて」、「めんどくさくて」、「お寺にお墓があって見に来る」とまぁ理由を聞けば色とりどりです。理由が聞ければ、まだましで死人に口なし、親戚探しは一苦労。

そして、アパートの値段を調べてみるとまぁまぁぼちぼち。古い物件で3~4万。新しければ5~6万。だったりします。もちろんいろんな場所があるでしょうが、持続的に自走する仕組みができていない地域の話です。ちなみに、「ほぼ無料で」、「月1~2万でリフォーム可能な古民家を…」というのが噓というわけではないんです。そういうのは不動産で乗ってる情報じゃなくて地域の人とうまいこと知り合って信頼された人の特権みたいなやつです。

いわゆる潜在的な空き家というのは、明るみになっていないんです。そして、人が入れ代わり立ち代わりくるわけじゃなければわざわざ新築アパートが立つわけもない。だから、人が来ない。

この住む場所がないという課題も住む場所に選ばれないというのが正しい表現のようです。

この2つの課題以外にも共通課題は多いと思いますが、この課題の解決ができれば一変、勝手に活性化していくようにも思えます。

解決策は何?

さて、なぜ持続的に自走できなくなってしまったのか?については一理あることを書いたと思います。解決策として前述の課題を解決すればいい。だからその作戦を立てていこう。だとちょっと素直すぎます笑

あくまでいままでの流れであり、これからをデザインするならないものを作り出してもいいのです。想像力を豊かにして、課題を解決していくことは手段としてあるよ!ということを念頭に、主に3通りの方向性を記したいと思います。

①確実型(自己分析と達成可能なゴール設計)

1つ目は、確実型とでも言いましょうか。こちらは、超硬派な標準化の仕組み作りです。スポーツを例にするなら、このチームは相手より一点多くとろうです。

先ほどの「選びたい職場がない」「選びたい住む場所がない」といったようにどうすれば町に住むのか。何があれば人が増えるのか、現状のこの町や地域に何が足りていないかついて具体的に明確化する。そして、その要素を抑えた引継ぎや横展開のしやすい事業開発をしていく方式をとる。

例えば
町に住む場所が少ない→空き家はいっぱいある→空き家を市場に出そう
→空き家の調査を行い、家財の整理の手伝いやリノベをして不動産に持ち寄る伴走をする。

みたいな形で、共助的な活動を行わせて課題を解決していく。人が増えていくにつれて無機質な標準的事業は、属人的なコンセプトをもった事業の台頭により代替される。需要がなくなるということは役目を終えるということ。

ひとまずは、コスパよく、無機質に足りないものを補っていくスタイルです。これは、行政や役場が主導でロードマップを敷く場合もっとも確実なゴール設計だと思います。

②挑戦型

もう1つは挑戦型とでも言いましょう。
自分自身がこの型に当てはまらないので想像力を働かせてみますが、面白いことが前提スタイルです。常に高みを目指し、一切妥協はしない。というのが肝です。
スポーツ例でいうなら、たくさん点を取ろうです。

具体的には、本質的な課題を解決していけばその手段は何でもいい。とにかくワクワクすることを広げていく事業の創出をする。その舞台に地域を選んでもらう。

これは、仕組みを整えたり環境を整備するとなるとなかなか初めからするには、ハードルが高いですが、自分自身がこういう特性があるなと思うのであればこれはこれで成功すれば面白みは強いと思います。

③複合型

さて、ラスト1つは、複合型です。まぁ一番ずるい言い方ですけど、僕自身が理想としているスタイルです。
スポーツ例ならもう一点とろうです。

スポーツ例の補足をしても意味ないんですけど笑、違いとしては
確実型は、一点多く取れたらキープを狙う守備に意識をするみたいな。。
挑戦型は、本能的に攻撃しかしていかない。
複合型は、意識的に攻撃に力を入れる。
と、まぁこれで理解が深まる人がいることを願ってあえて、例えておきます。

本題に戻ると、読んで字のごとく複合型なので、標準化の必要な事業(空き家のデータベース化とか)はしつつ、属人性の高い事業も並行的に進める。個人の飲食店や宿泊施設、農家やスタートアップ。ロードマップを立ててそもそも論、街に足りていない役割や機能を明確にしておくことはしつつ、その解決に主幹でやる人のやりたいを優先させて街づくりを推進していく方法です。

なぜ確実型と分けたのかというと、新規参入者ありきのことなんですよね。
どんな事業をしたい人が街に確実に来る。っていえるなら話は別なので程よく移住者に期待している不確実性ありきのやり方で、ぶっちゃけどこもこのバランスだけど、やることをしていなかったり、不確実性の高いほうへ重点的に支援してたりするケースがほとんどなんじゃないかなと思います。

最後に…

あくまでこれは、22歳の地域おこし協力隊が自分の思考整理程度に書いたnoteです。無料の。
それに対する期待がどれほどのモノかはわかりませんが、ひとまずここまでの長文を読んでいただきありがとうございました。

また、考えが深まった際にお会いしましょう。

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