女装新年会2023 ～調教付～

ことの始まりは遠方に住むM男性・羊の来訪予告。それなら女装をさせて、女装友達のチーママ・risaちゃんも誘って新年会をしようと言ったら、張り切ったうちの女装娘は、年の瀬も押し迫る中で『旅のしおり』を作成。
その内容は…。

①始発で飛んでくるM羊と合流（事前のミッション付き）
②女の子に変身
③チーママrisaと合流
④ランチ女子会
⑤お散歩しながら花園神社で初詣
⑥⑦新宿で買い物
⑧シークレットミッション　　という内容。

プログラム①で合流する前。
羊から『いつの間にか年も明け、あと4日後になってしまいました。謎のミッションもあって日々、不安もつのっていますが、よろしくお導きください』と殊勝な新年の挨拶が来た。と思ったら…！

その前夜になって
「朝10時過ぎに雪かきをしていて腰を痛めました」との連絡が。

変態も女装もSMも、健康な体と元気があってこそ。具合が悪い時に、無理して無理な遊びをしても楽しくない。特に腰をやってたらヒールの靴はつらそうだし。リスケでもいいよと伝えたけれど、何とか動けるようになったらしく。

当日の朝。
『空港の検査場を鳥籠（※貞操帯）をつけて通りました。
ゲートをくぐる前に「鳴ると思いますよ」と事前告知して突進。
案の定、ブザーが鳴って、次に女性の検査官に大きなドーナツのついた棒で検査をされました。上から下に来た時に、股間あたりでビー！と。
そしたらどこからか男性の検査官が現れて、近くの部屋に連行されました』

…通ったのか。そんで鳴ったのか（笑）

『正直に言った方がトラブルにならぬだろうと「貞操帯をつけてます」と伝えました。脱ぎますねというと、けっこうですと言われて、無言・無表情で、軽く股間付近を撫でられて解放されました』

…言ったのか（笑）
ともかく何事もなくてよかった、と思ったら（またか）

『検査場で万一トラブったら、魅月さまに係官から電話して証言してもらおうと思ってました』

つけろと言ったのは事実だし、証言くらい、いくらでもするけども。ともかく何ごともなくてよかった。

…と思ったら！（またか！）

『鳥籠の鍵を忘れたかも。見当たらない！　持ってきてください』
『玉が一つリングから抜けました。痛い。予想外の責苦』

と、合流前の朝っぱらから大騒ぎ。
安価な器具なので鍵が合う可能性はある。
けれど、合わない可能性もおおいにある。

しかも羊は金属アレルギーだということが判明して、鳥籠が外せなかった場合、このまま旅程を過ごすのは無理。

『いざとなったら鍵の110番を呼ぶよ』と伝えて女装娘と合流。
①の集合場所へと向かう波乱のスタートとなったのでした。