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貴方とならどこへでも
朝、
じわりと温まる指先を頼りにバスを待つ。
100円のコーンポタージュはとうに無くなっていて、まだ生温い缶だけが手元に残っている。
霧の濃い今に似合う様な緩やかな音楽を片耳に携えてうとうとと微睡めば、目の前をスピードをぐんと上げた車が走り去った。
…ふと、日光へ行ったことを思い出した。こっちとは天気気温共に大分違い、紅葉の名所になっていた。赤、黄色、オレンジ、黄土色。どれも私には可愛いすぎる色だ
恋と、私と、あの少女の話。
今日は、私の初恋について話そうと思う。 まあでも、人に熱く語れる程ドラマチックな恋愛をしたこともないので、半目ぐらいで見て言ってくれ。
恋って、色んな物だと思っている。(勝手に) トパーズの様にきらきらと輝く物、とか。 椿の様に急にぱたりと落ちてしまう、とか。私は1度、そう1度だけ、
眩しい程の太陽に恋をした事がある。
その太陽、というか、少女なのだが。その少女は