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今年も1月17日、午前5時46分が。「阪神・淡路大震災」、28年目の朝を迎えた。

今日は1月17日。阪神淡路大震災の起きた日だ。大きく揺れたあと、足に少し痛みを感じた。足の上に、大きなブラウン管型のテレビが転がっていた。頭と足、反対にして寝ていたら、死んでいただろう。

すぐに窓から外を見た。43号線の高速道路が足下駄ごと崩れて倒壊していた。あちこちから、どす黒い煙があがっていた。なにかが燃える臭いがした。

近所の光景。高速道路が元に戻るのに、最低10年はかかると言われていたが、1年で建て直した。政治家は土建屋となかよし。日頃から裏金のやりとりをしているので、「1年でもとに戻せ」と言われれば、土建屋は「仰せの通りに、なんなりと…」奇跡をいとも簡単に起こす。

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今年も、5時46分に起きて窓から外を見た。なにごともなかった。胸をなでおろした。阪神・淡路大震災から28年が過ぎた。地獄からの生還。還暦までなんとか生き延びた。


ミカンを山のように載せたトラックが高速ごと横転。住宅街の中まで、温州みかんが転がっていた。レジ袋をもった母と私は、いやしくも、転がっているミカンの中から、傷みのすくないものを選んで持って帰って食べた。水道が止まっていたので、喉を潤すのに役立った。


倒壊した高速道路の横を、阪神甲子園まで歩いて、大阪行きの電車に乗った。会社に着くと、机の上に仕事が山のように積まれていた。


阪神・新在家の電車の高架は落ちていた。南から北へ行くのに、20分も遠回りしなければならなかった。

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