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パンツの穴と社会の窓

先日、なぜかふっと赤いパンツが欲しくなり、アマゾンや楽天のサイトを探してみたのですが、ピンとくるお品がなくて、くるくる巡回している中に、アリエクスプレスのサイトにたどり着きました。

ありました。

赤いボクサーパンツ1着と赤い靴下2足が送料無料で1000円少々。買いだなと思い、早速ポチりました。ご存知の方も多いと思いますが、このアリエクスプレス、中国のサイトでして、発送もたいていは中国からなので、商品到着までに若干時間がかかります。サイトの追跡調査でまだかな、まだかなと待っていると、ほぼ2週間たった頃に飛脚さんが例の灰色のビニール包みを届けてくれました。

心待ちにしていた、赤いパンツ。素材は、オーガニックコットンだそうで、大事な部分をメッシュの生地でやさしく包み込むような構造になっています。で、早速はいてみました。

はき心地もよき、フィット感も最高です。

その日は大満足で一日すごすことができたのですが、ただ一点、重要なことに気づいていなかったのです。伏線として書くと、私は自宅では、座って用を足します。

洗濯をして、翌々日に再登板となった赤いパンツ。早速はかせていただいて会社に出かけました。普段はいていないをはいただけなのに、パリッと引き締まった気がします。

オフィスでパソコン仕事を始めてからも、なぜか仕事がはかどるよう。
さて、ここらで、お手洗いへと。

ストール小便器の前に立ち、おもむろにスラックスのファスナーを下ろします。

ごそ、ごそ、もぞ、もぞ。

ワイシャツの先っぽ、赤いパンツの表面、ポケットの裏地、私の脚、右手でスラックスの内部をずいぶんとかき回しましたが、ない。

ないんです。

あるはずのものが、ない。

パンツの穴がないんです。

そう、ボクサーパンツの前に穴が開いていないんです。仕方がないので、ベルトを外し、スラックスを少しおろして、パンツをずり下げ、用を済ましました。

さすが、アリエク。こんな凄まじい間違いを犯すとは。自席に帰ると早速、返品処理をしようと、物陰に隠れながら、アリエクのサイトへ。発注履歴画面から、商品紹介画面に移り、赤いボクサーパンツの画像を確認すると、そこには、

パンツの穴がない。

衝撃の事実でした。

その時、私が出したとりあえずの仮説は、ボクサーパンツには世界各国でいろんな仕様があり、たまたま中国ではボクサーパンツに穴が開いていないというものでした。

そして、家に帰り、アマゾンや楽天のサイトを見直してみると、

前開き、前閉じ

の記述がボクサーパンツに。これまた、衝撃的な事実でした。穴の開いていないボクサーパンツが日本にもあるんです。前閉じのボクサーパンツがあることを知らなかったのは、私だけだったのでしょうか。世間知らずの私を恥じるばかりです。

なので、社会の窓は常に開かれてなくてはならない、そう思いました。みなさんは、社会の窓をご存知ですか。

そんな私が、いまぞっこん惚れこんでいるのがこちら。

布地を腰に当て、ひもを前で結びます。そして、股の間に布を通し、持ち上げて、ひもの内側から前に垂らします。そうすると、大事な部分を布地でしっかり包むような形になります。

これは、用を足すのに便利です。だって、横から顔を出せばいいだけなのですから。

女性にも人気だそうですよ。

なんやかんやで、赤いパンツと赤いふんどしをはきはじめた、今日この頃の私です。

(おわり)

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