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学校は?って聞かれることに長男が思うことのはなし

長男は今、週に3日デモクラティックスクールに通っている
一日おきだから、平日の2日間は家で過ごすことが多い

私はもちろん、仕事があるので、彼に付き合って過ごすことができない。
だいたい旦那が一緒に過ごしている

疲れたから家でゆっくりするーって日もあれば、
近くのショッピングモールなんかに行くこともある

買い物をすると、店員さんに「学校は?」とよく聞かれるらしい

ま、確かに平日の昼間に小学生くらいの子が、買い物をしていたら、聞きたくなってしまうのも無理はない

「休みです」と適当に答えているらしいが、
本心は…
「なんで、小学校に行くことが大前提になってるか意味わかんない。」
「絶対に小学校に行かないとダメとかないのに。」
と思うらしい

私は
「そうだよねー、行くか行かないかは自分で決めてもいいんだよね。でも、小学校に行かないって選択肢が思いつかないのかもしれないよね。」と返してみた

長男は「デモクラティックスクールが、たくさんあればいいのにねー」と返してきた

デモクラティックスクール

私もこの間まではまったく知らなかった

長男が「学校は行かないかなー」と言っていたので、長男に合う場所が見つかるといいなぁと思いながら、ネットサーフィンをしてたときに、たまたま見つけた

デモクラティックスクールは

自分の好きなことを学ぶ

子どもたちは自分で学び、成長することができると信頼されています。だからそれぞれが興味のあることをしています。
子どもたちは「やりたいことをやる」ことで、その時々の最大限の学びを得ています。

カリキュラム&テストなし

どんな形でも子どもたちがテストなどで評価されたり、大人からアクティビティについて先に提案されたりすることはありません。
子どもたちは自分で自分のことを考えることができるからです。

子どもの尊重

子どもたちは大人から一方的に指示されたり、規制されたりすることはありません。
子どもも大人も同じように一人の人間として大事にされています。

ミーティングで話し合って決める

スクール全体にかかわることはミーティングで話し合います。みんなで決めて納得したルールは守りながら、自由にすごすことができます。
スクールの方針・予算・スケジュール・人事なども子ども・スタッフ共に1 票をもって決定します。
スタッフをだれにするか子どもたちが投票をするスクールもあります。

年齢ミックス

学年・クラス分けはありません。いろんな年の子ども達がいっしょに過ごす中で、たがいに教えあったり影響を受けたりしながら、多くのことを学んでいっています

勉強も気が向かないとやらないし、こなすだけの学習は長男にとって苦痛でしかなかったので、
あ、ここ!いいかも。
と長男に提案してみたら「行ってみたい」と即答だったので、体験しに行って、そのまま入学

Switchをしたり、ざりがにを釣りに行ったり、カードゲームをしたり、プールに入ったり、寝ちゃったり 、バスに乗ってカードを買いに行ったり

なんだか、すごく自由に過ごしていて、楽しそう

ただ遊んでいるだけ
にも思えるけど、スクールに通いはじめて、長男に変化が少しずつ見られるようになった

表情が良くなったのは大きい

学校通わない日が長かったから、どこかで後ろめたさとか、あったのだろう

スクールがあることで、そんな後ろめたさがなくなったようす

そして、ビックリしたのは
頼んでもないのに、食器を洗ったり、ご飯を炊いたり、私の帰宅に合わせて、テーブルに食事を用意してくれてたことがあったこと
食事と言っても、まだ作れないので、冷蔵庫の作り置きを温めなおしたりぐらいだったけど

でも、誰に言われた訳でもなく、長男が気づいて、自ら動いたことにビックリしたのと同時に行かせてよかったなと心の底からおもった

ちなみに旦那は自宅にはいるものの、調子のいいときと悪いときの差が激しく、悪いときはほとんど横になってるか、寝ている

家族のために、自分ができることを、自分がしたいと思えたからこそ、自分で気がついて、動くことができた

些細なことかも知れないけど、大人からの一方的な指示だったり、ルールがない環境に身を置いたからこその行動だったのだと思う

長男は決まりごとやルールがあまり好きではないのは小さい頃からだった
決まりごとやルールが好きではないから守らないとか、守れないとかではなくて、その決まりごとやルールがなんのためにどんなことがあってできたのか分からないと、納得ができなかった

学校には「廊下は走らない」とルールがあった
先生は口を揃えて「学校のルールだから」と言った
もちろん、ぶつかったら怪我をしたりしてしまうのは理解できる
でも、廊下は走らないってルールがあっても、守らない子はいる
長男いわく、
守らないルールなんてあっても意味がないと思った
それなら、廊下で人がぶつかったりしないようにはどうすればいいかを話さないと、学校だって、ずーっとおんなじ生徒がいる訳じゃないのにと思っていたようだった

だから、ルールは決められたものじゃなくて、みんなで決めるのがルールなんだよってよく言っていた

小学校のそんな些細なことにも引っ掛かりを覚えて、そして、みんなで一緒にやらないとならない、いまの小学校に長男が馴染めるわけがなかった

本当にデモクラティックスクールに出会えて良かったと私も長男も心の底から思う

これから先、どんなことがあるか分からないけれど、自分で考えて、周りと話したりしながら、行動にうつすことができる力があれば、逞しく生きていける
そして、そんな一歩を踏み出した長男を私は誇りに思う

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