見出し画像

君の雲

青空に
生まれたてみたいな雲が浮かんでいて
ふと昔を思い出す

そう
この雲は見覚えがある

まだ幼稚園に通っていた君が
「くもさんこんにちは!」と
呼びかけた雲だ

生きるのに忙しかった君が
蟻の行列に心を奪われてる間に
君の雲は形を変えていった

「ほら、君の好きな
クリームパンになってくれたよ」

「あっ、くもさんありがとう!」

見覚えがあったのは
君のそのキラキラの瞳だった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?