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僕は風に晒されていた

寝室の二方の窓を開けると
申し合わせたように
風が入って出ていく

寝転がった僕は
見えない風を見ようと
意識を遠くに置いた

カーテンが揺れて
きっと僕も揺れて

絡みついた様々を
空に返してしまいたかった

そしたらもっと
自由になれるかな

でも自由って確か
不自由の中にしかないと
誰かが唄ってなかったかな

風はきっと
知ってるんだろうな

僕は風に晒されていた


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