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陸上競技部①
やっと中学生生活が
動き出して君は
部活動をどうするかで揺れていた
心は決まっていたが
一歩目の足が止まってる
だから僕は
ニ歩離れて君を見ていた
入部届けの期限まで
のらりくらりと家族の言葉をかわし
無事入部して初練習の日
笑顔で帰って来られるかと心配で
時間は思うように過ぎなかった
「足がパンパン」
君は第一声のあと
二言目の
「面白かったよ」で
皆を安心させてくれた
ひとりで大勢の中に入っていく時の
心の揺れ具合は僕もよく知っている
スタートラインをゆっくりと跨いで
君の中学生生活が始まった
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