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蜂①
献血依頼メールが
日本赤十字社から来た
献血バスに乗り込む前に手続きをする
僕の後ろに女子高生がいた
「あっ」彼女が言うと
彼女の手から用紙が一枚
ひらりと落ちた
拾い上げた彼女と目が合うと
彼女はにっこり笑った
紙が落ちても笑う年頃らしい
献血は好きだけど注射針がチクっと
刺さる瞬間はやっぱり痛い
彼女はそれでも笑うだろうか
家に帰って栄養補給に
蜂蜜を大さじ1杯舐めた
蜜蜂3匹が一生かけて集める量らしい
僕の血液400ccはどんな風に
役立つだろうか
彼女の笑顔はそれだけで
人類を救うだろう
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