午後二時半の情景
リモートの授業をささっと終えた君は
もうギターを弾いていい?と聞く
どうやら僕が録画したドラマを
観終わるタイミングに
目星をつけていたらしい
僕は僕でその授業内容を拾って
あれこれツッコミを入れながらだった
君が弾くギターに
柔らかくていい音を出してるなと
手元を覗き込むと
まんざらでもない顔で応える
馬を水飲み場に連れて行けても
馬に飲む気がなければ
水を飲ますことは出来ない
細かく教えるよりは
ひと言の賛辞の方が
君にだけじゃなく僕にとっても
とてもいいと最近やっと気付いた
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