淡い目論見
君の淡い目論見は
形を作ることもなく消えた
また次の機会を待つ間に
今日のことも忘れてしまうだろう
あの人にもう少し
思いやりがあったら
なんて愚痴に時間を取られ
左右の履物が違ってるのに
気が付かない
風に揺れるカーテンの裾に
重りが入っているのを知っているか
その方が早く元に戻れるんだ
ほつれた糸は
だらしなく伸びるばかりで
風が止んでもずっと揺れている
君は優しくない人の
優しそうな声に惑わされているから
何かひとつを切る為の
鋏を手にしなくちゃならない
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