【御礼】曲間まで咳を我慢してくださってありがとうございます。

弊社コンサートにお越し頂く皆様へ。
いつも咳エチケットを尊重し、曲間が来るまで咳やくしゃみを我慢して下さって、誠にありがとうございます。
音楽を心から愛する皆様が、お互いを思いやって音楽会のひとときを過ごして下さっていることに、いつも深く感謝しております。
今後ともそのままのご協力・ご配慮をお願い致します。

11月。
屋外と室内の寒暖差が激しく、気付かないうちに心身のバランスを崩しやすい時期です。のどの不調を感じ、咳をしたくなる方もいらっしゃましょう。妙にイライラが抑えられず、夜にSNSで誰かを責めたくなる奏者もいらっしゃいましょう。皆さんそうなりがちな時期です。前者にばかりガマンを強いるのは理不尽ですね。
「咳こみたいなら曲中の音量が大きい部分でどうぞ」等と主張される演奏家が、音楽鑑賞を大切にしている人だとはとても思えませんので、どう言い繕おうと聞く耳を持つ必要はございません。きっと昔、休符中にリードを鳴らして先輩から怒られたり、ステージ上での靴音が煩いのを注意されたりした恥ずかしさ悔しさが忘れられず、マナーが悪いのはボクだけじゃないもん!とやつあたりして憂さを晴らしたい幼稚さが今でも抜けきらない人…かもしれません。その程度の主張と高を括って、一笑に付するのみ。わざわざ取り合う手合いじゃございません。
さらに私見で恐縮ですが、他人の挙動がいちいち癇に障る人に限って、無自覚のうちに鼻息がうるさかったり溜息がうるさかったり首を妙に動かし続けたり足をゆすり続けたりプログラムを折り曲げたりバッグや上着が隣席にはみ出していたり口臭がきつかったり化粧品の臭いがきつかったりスマホの電源を切らなかったりお手洗いの使い方がザツだったり行列を割り込んだり指揮者のお辞儀中に退室したり人の足を踏んで謝らなかったりするものです。
SNSという公道に、腹立ちまぎれで嚙んだガムを吐き捨てるような行為は何よりもコンサートマナー違反でしょう。己を顧みて反省し、自分とは違う人の心境を思い遣ってこそ、良い演奏良い音楽会ができるというものです。共に歩み寄りたいものですね。

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