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初雪の日と、良寛さまおすすめのお菓子「白雪こう」。

ごきげんよろしゅうございます。

昨日はずいぶん冷えるなあと思ったら、東京に今年初の雪が降りました。
みぞれまじりの重い雪は、寒さが骨に沁みますね。
外出されている方は、足下に気をつけて。
ものぐさな私は自宅でお茶を飲んだり、ゆず味噌を練りながらテレビを見て過ごしました。

閑話休題。
初雪のせいで話の道筋を見失いました笑
今日、新潟のお菓子屋さんから面白いものが届きました。

白雪こう

新潟の出雲崎のお菓子屋、大黒屋の銘菓「白雪こう」。
雪を固めたように見えるビジュアルは、炒った米粉と砂糖をまぜて押し固める手法で作られています。
これ、おいしい。。。
甘い発泡スチロール

ふわっとした食感と上品な甘さは、抹茶とのマリアージュが抜群。お茶席でも愛好されているそうです。
抹茶だけでなく、コーヒーや紅茶にもぴったりなので、手土産にもよいですね。

難点をあげると、いちばん小さいサイズでも11本入りで、ブロック状の塊ですので、自分で切り出さないといけない。
せめて、一口サイズに切ってあれば…

自分で小さく切ったらボロボロ笑

越後で暮らし、多くの和歌や詩歌を残した良寛禅師は、ことのほかこのお菓子を好まれたそうで、人にあてた手紙にも
「白雪こうを少し賜りたく」
とあるのが微笑ましいです。

当初、白雪こうは「香」を当てるのかと思ったのですが、正しくは「糕」なのですね。
マーラーカオの「カオ」と同じ。
粉に混ぜものをして蒸気で加熱するのが「糕」で、中国では今でもよく食べられている蒸しパンが「糕」。
東南アジアでよく食べられる米粉にココナッツを混ぜて蒸したういろう状のスイーツも「糕」なので、姿は変わっても広く愛されるお菓子なのだな、と思います。

白雪こうのレシピは、

餅米の粉
蓮の実の粉
白砂糖

これを混ぜて蒸して作るそうで、蓮の芳香と米粉の香ばしさがあって食べやすく、消化もよいので、母乳の代わりに小児の口に含ませたり、病床にある人へ贈ったのも納得できます。

繊細な見た目のお菓子ですが、中国にまで由来をさかのぼる歴史のあるカロリーバーだと知ると、同じく中国に由来するお茶のお供にぴったりだと一層興味深いものです。

雪のなかの、大学ラグビー選手権の決勝戦を見て一首。

フィールドの 青に前へと健児らの
しろき息は 駆け猛りけり

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