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みんなと同じはつまらない!【ローカルな一人旅】を楽しむための3ヶ条

(※この記事は約3分で読めます)

「もっとローカルな旅をしたかった」

旅に出てから、こんなふうに思った経験はありませんか?

「どこへ行って、何を食べて、ここだけは必ず見ておきたい」など、それぞれに一人旅のテーマやスタイルがあると思います。

しかし、ガイドブックやSNSから情報を集めていると、ありきたりな観光プランになったり、思い描くローカル旅には少し物足りなかったり。
そんな経験はありませんか?

ローカルな旅の魅力は、いかに地元の人と繋がれるか、ですよね。
そこで今回は【ローカルな一人旅】が大好きなぼくが、旅を楽しむノウハウをまとめました!
最後までお付き合いください。


着陸前はいつもワクワク

【ローカルな一人旅を楽しむための3ヶ条】

1、人に会いに行く   
2、現地の声を聞く 
3、旅に没入する    

1、人に会いに行く


どんな目的で一人旅をしていますか?
ぼくは人に会うために旅をします。

もちろん海でダイビングをしたり、観光もします。しかし、多くの場合は会いたい人がいます。会いたい人を作って旅に行く、もしくは会いたい人がいるから旅をすることが多いです。

例えば、
・事前に、興味のある「海洋保全」「ビーチクリーン」のテーマでSNSをチェック
・地域の活動家をフォロー&DMでご挨拶
・会ってみたいと思ったら会いにいく。

なぜ、人に会うために一人旅をするのか?
それは現地の人と繋がることで旅先との距離が縮まっていく感覚が嬉しいからです。ガイドブックやSNSからは得られないリアルでローカルなお話は、現地の人から聞くのが一番です。


竹富島の活動家さんと初めまして。ちょっと図々しく「会いたいです!」と伝えることが大切。


石垣島での具体例

はじめにSNSを通して、知り合いから環境保全に意識の高いダイビングショップを紹介してもらいました。
今度はそのショップの方がオススメの飲食店を教えてくれました。
(そんな時、ぼくはあえて「○○さんからの紹介で来ました」と伝えます)

声かけ一つで、ぼくの存在が「単なる観光客」から「知り合いが紹介してくれた人」へ変わります。すると親しくしてもらえたり、地元のお話を聞かせてもらえることもあります。

離島ほど地元の人同士の関係が強いので、紹介は旅人にとって最強の味方。コミュニケーション一つで旅先との距離が縮まり、自分だけの旅を作ることができます。

旅へ出る前に、まずは「会いたい人探し」から楽しんでみませんか?

SNSで憧れていた人と。<いちゃりばちょーでー>「一度会えば皆兄弟」という沖縄の方言。


2、現地の声を聞く


オーバーツーリズムやマスツーリズムという言葉を聞いたことがありますか?

<オーバーツーリズムとは>
特定の観光地において、訪問客の著しい増加などが、地域住民の生活や自然環境、景観などに対して受忍限度を超える負の影響をもたらしたり、観光客の満足度を著しく低下させる状況

-引用 JTB総合研究所-

近年、世界の観光地でオーバーツーリズムが問題視されています。原因として、現地と旅人の間に生じる「コミュニケーションエラー」があると思います。
これはいわゆる言語的なものではなく、現地が伝えたいものと旅人が求めるものにギャップが生じているという意味です。

例えば沖縄では、神聖な立ち入り禁止の場所が絶景ポイントとしてSNSで拡散されたり、畑やお墓の近くで路上駐車があふれたり。
一部の行動で、観光客に対するイメージダウンにつながっています。

現地から発信される想いが、その土地の魅力であり価値だと思います。その声に耳を傾けて旅することで、地元と旅人のコミュニケーションが成立します。

宮古島空港でもらえるエコアイランドパスポート。旅人に向けて、島に寄り添った旅行を推奨している。

現地にふれる旅をしよう

多くの旅先には資料館や博物館といった、その土地の歴史や自然をまとめた施設があります。観光地や自然を案内してくれるガイドツアーへの参加もいいですね。

地域に昔から住む方が案内してくれることも多く、超ローカルな情報を教えてくれたりします。
その土地に住む地元の人から旅人へ、伝えたい想いや歴史を直接聞くという経験はかけがえのない思い出になりますよね。

多良間島のローカルガイドさんによる御嶽ガイド。旅人だけでは入れない所を案内してくれる。


3、旅に没入する


旅に行くと、気づけばスマホを触っていませんか?
手軽なカメラとして重宝するアイテムです。しかし、つい必死にSNSを更新したり、仕事のことが気になったり…

せっかく旅に来たのだから、周りの風景に目線を上げてみませんか?

旅の没入感を楽しむことは、自分と会話することにもなります。
その瞬間に集中することで、自分の好きなことや苦手なことに気づいたり、ふっと悩みへのヒントが降ってくることもあります。無心になる時間は、日々疲れている頭のリフレッシュにもなります。

スマホではなく、自然に触れる旅 
(これはナマコ)


「暮らすように旅する」

没入感をより楽しみたい人にオススメです。
コンビニよりも地元の商店へ、チェーン店よりも町の食堂や居酒屋へ。観光客で賑うお店より、勇気を出して地元の方が集まるお店へ入ります。

その土地にしかない雰囲気を味わい、現地の人と同じ時間を過ごす。
ふだんと違う環境に身を置くことで旅への没入感を全身で楽しみます。

また、よく散歩をします。家の作り、生えている植物、聞こえてくる鳥のさえずりなど。新鮮な感覚が五感と好奇心を刺激してきます。
小さな小さな発見が積み重なり、訪れた土地に愛着が湧いてきます。
自分だけの発見や出会いが、かけがえのない旅の思い出になるでしょう。

たまたま発見した集落の日曜市。郷土精進料理をいただきます。「また食べにおいでね」って。


地元がよろこぶ旅をしよう

さて、ローカルな一人旅を楽しむため3ヶ条はいかがでしたか?

ローカルな旅の魅力は長い時間をかけて住民の方々に愛され、受け継がれてきた想いを知ることだと思います。

「絶景スポットで写真を撮りたい」「穴場や秘境に行ってみたい」ローカルな旅ほど、人とは違った旅をしたくなりますよね。

でもそれは、本当に地元の方が望んでいる旅のあり方でしょうか?

「旅はコミュニケーションだ」

地元の人が知ってほしいものを知り、感謝とリスペクトの気持ちを大切にする。
丁寧なコミュニケーションが、より旅をおもしろくしてくれます。
地元の人に「来てくれてありがとう」と言ってもらえたら、嬉しいですよね。

移住は最もローカルな一人旅。現地を想えば想うほど自然に友人が増えていく。


旅の楽しみは、アナタの準備次第

旅慣れている人は、現地についてから偶然の出会いを楽しむ方も多いと思います。しかし、よりローカルを楽しみたい方には、その土地のことを事前に調べることをオススメします。これは伝統の行事や文化、自然などその土地の情報を知っておくという意味です。

現地の人と話すときに「この人はちゃんとこの場所を知ろうとしてくれたんだ」と感じてもらえることは、関係づくりにおいてとても大きなアドバンテージです。

基本的にローカルな旅は地元生活と密着しているため、あまり歓迎されないことも多いです。だからこそ、現地に寄り添ったコミュニケーションを大切にします。その想いが届いたとき、地元の人が心を開いてくれるとローカル旅がどんどん楽しいものになっていきますよ。

アナタにとってローカルな一人旅が、人生最高の思い出になりますように。

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