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【DAY3】ファイナンスの基礎

「あなたの企業を成長させる投資家は誰ですか?」
最後まで読み終わった後、この答えがでるはずです。

スタートアップとスモールビジネスの違い

スタートアップは、最初は巨額の赤字を掘って、ベンチャーキャピタル(=VC)から出資してもらいユーザーを大量に獲得し、上場時に企業価値を爆発させるものです。
それに対してスモールビジネスは、赤字は小さくそこそこのリターンを確実に得て、着実にビジネスを拡大させていくものです。

具体例だと、メルカリやYoutubeのように上場時何千億とリターンを得るものがスタートアップで、カフェ、飲食店などのように着実にビジネスをスケールさせるものがスモールビジネスです。

関わるステークホルダーも異なり、スタートアップはベンチャーキャピタリスト、エンジェル投資家に対して、スモールビジネスは銀行もしくは自己資金です。

出資基準も明確に事なり、VCやエンジェル投資家は未来に対して投資します。スタートアップが、上場時いかに爆発的な価値に成長するかを見極め投資決定します。
それに対して、銀行は経営者、会社の過去の信頼を見て融資をします。
綺麗なPLを描けているか、経営者の信頼は大丈夫か等が重要になります。

また出資は返済義務がなく、融資は返済義務がある点も違います。
爆発的なリターンを得るような大きなビジネスをしたいか、それとも着実にそこそこのリターンを得るビジネスをしたいかで、スタートアップをするかスモールビジネスをするかを選ぶのがいいです。

ここから先はスタートアップに関して記載します。

誰に投資してもらうかが大切

Top10%の投資家が出資したところに残り90%の投資家が出資をします。

90%の投資家は、企業の価値算定を殆ど行っていません。
例えば、Airbnbに最初に投資した投資家は誰かわかりますでしょうか?
→Y combinatorという世界最高のアクセラレーターです。

Y combinatorが投資をしたという事実を聞きつけた投資家が次から次へと投資をし、Airbnbは巨額の投資を得ました。
このように、Top10%の投資家から出資を得たら、その後はどんどん出資を得れるので、いかにTop10の投資家に最初に投資していただくかが非常に大切です。

ユニコーン企業と言われる(未上場だが企業価値1,000億以上)企業は、昔はなかったのですが、今は投資家が増えてきているので生まれています。
Top投資家から出資を得る事により、ビジネス拡大可能性が非常に高まります。

220の法則

投資ファンドが得る収益構造に関してです。
例えば、100億円の投資ファンドAが企業価値1億円の時の企業Bに投資をし、企業Bが1,001億円の時に上場をした際、投資ファンドAが得るリターンの計算方法は下記です。

100億✖️2%+(1,001億-1億)✖️20%=202億のリターンを得ます。
このように、投資ファンドが得るリターンの額を計算する2%と20%で220の法則を覚えておくと企業が上場時投資ファンドが得ているリターンを計算する事ができます。

VCの構造

VCは自分たちのお金ではなく、LPと呼ばれる投資家のお金で運用しております。その為、先ほどの220の法則で説明したようにVCは投資報酬の20%得て、残り80%はLPにリターンを返します。

投資構造を図にすると下記のようになります。

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LPは大きく3つの種類があります。
・機関投資家:年金基金、銀行、生命保険、損保等。
・事業会社:投資以外の本業を持っている企業
・エンジェル投資家

VCから投資を得る際は、VCにはどんなLPが出資しているかを確認する必要があります。LPに競合企業が存在する場合、競合に戦略を筒抜けになってしまうケースもあります。

VCは単に資金の投資以外にも下記の役割があります。

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投資できる人は山ほどいるこの時代、投資家は投資家は投資先をいかに上場・売却の支援ができるかが重要です。
逆にスタートアップは投資家からお金以外にどういう支援をして頂けるかで選ぶ事が重要です。

各分野に精通しているVCがあるので、分野ごとに絞り過去どのような支援をしているかを調べた上で選ぶ必要があります。

最後に

何かを変える事ができる人は大事なものを捨てる事ができる人です。
起業家に言い換えると、自社株を捨てる事ができる人です。

Googleもfacebookもairbnbも世界を代表する企業の創業者は自社株を捨て、投資家から資金調達をする事により莫大な資金を元にサービスを充実させて企業成長してきました。

スタートアップを目指す皆さん、最初にした質問
「あなたの企業を成長させる投資家は誰ですか?」
是非、本ブログを参考にして、答えれるようにしてください。

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