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成績の交渉が可能な学校なんて「ある」んです。

「成績の交渉」


そんな事があっていいと思いますか?


成績は先生がつけるものであり、生徒は受け取る側。
生徒は成績を上げるべく「勉強」をして努力します。


それはとても「日本的」な思考ですね。


誰が「成績には文句を言ったらいけない」と言いましたか?
決めつけていませんか?


成績を上げる方法は努力のみ?


本当にそうでしょうか?


「交渉する成績」という考えは本当に無しですか?


生徒が先生に交渉

学生がもし「こんな成績嫌だ!自分の成績はもっと高いべきだ!」と交渉したらどうなるでしょうか?


自分もアメリカンスクールに入った当初は交渉している生徒を見て衝撃を覚えました。


「何あの子、、、」


どこかそんな目で見ていた自分がいたかもしれません。


本当は逆なのに。


学生が先生に成績の交渉に行っている?


テストの結果が悪かったらセカンドチャンスで成績アップを狙う?
そんな事が許されても良いのか。


まず一度失敗して「セカンドチャンス」がある事自体不思議。
失敗したらそれで終了、では無いのか?


何度でも試せる機会を与えてくれる学校。


でもよく考えてみたら納得ですよね。


人生「一度失敗したら終了」ではなく、何度でも失敗したら平等にチャンスはあるべきです。


何回でも成功するまでチャレンジできるはず、ですよね。


アメリカンスクールはそんな考えから成績の交渉、セカンドチャンスが与えられるのです。


なぜ交渉?


実は交渉するのは生徒だけではない、親が交渉する事もあります。


親が先生に「成績」の事について交渉?


普通であれば「どうしてその成績を先生が付けたのか」で終わりますよね。
先生が付けた成績であれば疑問に思わないかもしれません。


ただしもちろん先生もガイドラインに沿って成績を付けているものの人間、裁量はもちろん、少しづつ異なってきますよね。


見方によっては多少変わる事もありますよね。


特に「授業参加率」という項目については完全に個人の意見ですよね。
テストの点数は誰が採点しても一緒です。


正解か、不正解か、その2択ですから。


ただしアメリカンスクールではテストの成績は全体の「20%」であり、それ以外の80%は普段の授業態度などが採点項目。


となると話は変わってきます。


授業態度に正解も不正解も無いのでその辺は先生の裁量によって来る、そこでどう評価をつけるか。


とっても難しい域です。


だからこそ「交渉」が可能なのです。


成績ではないが・・・


友達で「親が学校と交渉した」という生徒が居ました。
但し、成績ではありません。


「学年」の交渉をしたと言います。


というのもその生徒は1年間の飛び級をしていて、それは親が学校側と交渉したから、というのが理由。


勿論それだけ頭も良く、勉強が出来る生徒でしたが、「学年の交渉」という言葉を初めて聞いたのはこの瞬間です。


よっぽど重大な事なのだろう、そう身構えてしまう日本人の著者、ただしその生徒は日常会話で「親が学校と交渉して飛び級したよー」とランチを食べながらしゃべるのです。


そんな事、あるんだ。


成績では無く、学年の交渉も可能。


「うちの息子は頭がいいし、前の学校での成績も全てA(日本で言う5)だから飛び級させてくれ、それが出来ないなら違う学校へ行く」


こう交渉(脅し)をして無事に飛び級できたとか。


なんでもあり、それこそが「自由な教育」の実態です。


これが「自由な教育、アメリカンスクール」です。


実際に交渉してみると


成績の交渉が可能、と分かったらその制度使うしかありませんよね。


交渉してもしかしたら成績が上がるのかもしれない、それは勿論使います。
もしこれで成績上がるんだったらラッキー位の思いで成績の交渉、を初めてやってみた時、それは中学生だったかな。


「このテストの点数に納得いかない」と勇気を出して先生に言ってみる。
勿論こんな交渉するの初めて、交渉力もこの時は皆無です。
ごくごく普通のどこにでもいる中学生ですから、大人と交渉なんてもちろんした事ありません。


周りに流されて生きていた日本人です。


「そう、じゃあテストもう一回受けて、高い方の成績だけ残すよ」


先生が提示したのはテストをもう一回受ける事が出来る、という条件。


こんな美味しい話中々無いとこの時は考えていました。


後にこれが普通、セカンドチャンスが無い方がおかしいという事に気づくのはこの数年後の話。


そして再テストの結果、もちろん同じテストを受けるのは2回目の為予習も出来て採点は良くなります。


「じゃあこっちのスコア書いといて、昔のは残さないからね」


これで成績が上がるのか。


わざわざテストを2回受けて、一度目のスコアに納得がいかないから勉強して頑張ってきた。


そうやって先生の目には写ります。


「この生徒はわざわざもう一回テストを受けなおした」


それで成績が上がる。面白い仕組みですよね。でもこれみんな使ってます。


学校はしっかりと成績の理由を述べる必要がある。


まあ「再テストすれば成績は上げられる」という事は何となく理解できますよね。


もう一度わざわざテストを受けて、点数が上がっていた、という「自分で起こした行動」もある訳ですから。


これは年間成績の「20%」にしかならないテストの成績の上げ方です。
ただ一番上げたいのは「80%」にカウントされる方。


プロジェクトベースの成績で普段のプレゼンテーションやセミナー系授業、グループワークなどが採点対象になります。


英語が苦手だった著者にとって「プレゼン・セミナー・グループ」は恐怖でしかありませんでした。


これがアメリカンスクールの3大恐怖です。


誰と喋って良いのか、まず喋れないし、、、


するとね、面白い事に成績悪いの。
「喋れないから、、、」なんて言っていたらダメ。
「喋れないけど精一杯喋ろうとしている」というのが重要ポイント。


片言でもいいからとにかく質問してみたり、少しでも手を挙げてみたり、それが重要なポイントなの。


成績表にも書かれていました


「もっと喋って」


その「もっと喋って」というのを片言ながら挑戦してみて、討論してみて、プレゼン力あげて、その次に来た成績は「A」


さらに「ESL(英語学習特別コース)」卒業。
問題は英語力じゃないんだ。


頑張っているかどうか。


その頑張りを成績表に表すのはとっても難しいです。


先生の裁量によって偏ってしまう、そこでアメリカンスクールを熟知している生徒は「先生に成績の交渉」を行いに行きます。


どうしてその成績なのか、もし自分で自分を採点するならどの成績になるのか。


もちろん「もっと低いべきだ」とも言いに行けますが、そんなバカな事はしません。「もっと高いべきだ」と交渉に行けます。


先生と話し合いをし、先生の言い分も聞きます。自分がどうすればもっと上の成績を狙えるのか。


そしたら「来学期からやる」と言ってみてください。


見ごとに成績上がりました。


そしたらあとは実践するのみ。


先に宣言しておけば人間やろうとするもんですね。


著者の場合も「来学期からもっと喋ろうと努力する」と言って、その次の学期からプレゼンをただスクリーンを読むのを止め、避けていた討論へ参加し、気づいたら討論大会で入賞していました。


だからね「交渉」って大事。


日本vsアメリカンスクールの成績の違い


日本とアメリカンスクールの違い、それは沢山ありますが大きくはそのマインドでしょう。


両方ともしっかりとした教育システムであり、世界的にも高く評価されている教育カリキュラムです。


ただアメリカンスクールでは「自分で言った方が良い」日本では「おとなしく聞いていたほうが良い」


これが一番の大きな違い。


どちらが良いとは言いません。


人の話をしっかり聞ける必要にもなると思いますが、ただただ聞いているだけでは自分の意見を伝える事はできません。
アメリカンスクールでは普段から「交渉」や「討論」を行う事でこれぞ究極のアクティブラーニング。


授業外でも交渉する機会は多いですし、生徒同士でも普通に交渉ってあります。


そして外国に住んでいると交渉は絶対に必要なスキル、言われたまますべて受け入れていたら騙されます。


ナイトマーケット言ったら大体ぼったくってくるので交渉します、すると1回言うだけで20%OFF、いや「もう一個おまけで付けるよ」なんて事にもなります。


交渉しないでおとなしく聞いている、という事が本当に損なんだと実感しました。
まとめ


今回はアメリカンスクールでの「交渉」について書いてみました。


これ、全部実話です。


アメリカンスクールでは普段から「交渉」する機会があり、交渉を行う事で成績まで変わりました。


もちろんなんでもかんでも自分の意見だけを述べて交渉するのはダメですが、人の意見も聞きながらお互いにとってWin-Winな状況を見つけるようになるのが交渉です。


中学生から交渉を勉強出来る環境が整っているのがアメリカンスクールです。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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