ウルトラな脚でフルを走る
先日6年ぶりに「つくばマラソン」を走ってきました。フルマラソン自体2020年2月の「別府大分毎日マラソン」以来になります。まあ大会がほぼ開催されてませんでしたから当然なのですが。
実は9月の終わりから10月の頭にかけてギリシャで開催された「スパルタスロン」(245km)を走ってきて実質練習期間は1ヶ月ちょっと。
が、真夏のギリシャから真冬のような寒さの日本に帰ってきて風邪をひいてしまいました・・・でしばらく走れず。法事や予定で週末が埋まり本当にフルに向けての練習ができず。本気で焦りました(汗)
超ウルトラを走った脚でどこまでちゃんとフルマラソンが走れるか。
結局本番までに15kmのビルドアップが2回、30kmペース走が1回。それしかできませんでした。しかも30kmは1週間前、2回目のビルドアップは4日前!
でもその時30kmはキロ5分を切って走れたので、なんとかなるかとやっとつくば参戦を決めたという感じで。
その付け焼き刃の練習をしていた時に思ったのが、ウルトラを走った後にフルのスピードに戻すのが難しいのは身体の使い方が違うからなんじゃないかと。
ゼーゼー心肺を上げるのが大変というのもありますが、そもそも股関節の動きや上半身との連動、ウルトラの省エネ走りとフルのスピード感は全く違うんだとつくづく思ったのでした。そしてその動きはやらないとできなくなるとも。
肝心の本番は天気にも恵まれて(というか暑すぎた・・・)3時間23分ほどで完走できました。3時間半切れたらいいなあと思っていたので上出来です。とはいえ後半ちょっとアクシデントがあったこともあり(笑)ペースダウンしてしまったのは残念ですが。でもお陰でフルマラソンの走り方は少し思い出せた感じがします。
それ以上に自分でも驚いたのが、久しぶりで緊張していたはずのフルマラソンがこんなにも楽しいのかということ。
超ウルトラと違って荷物は背負わなくていいし地図もいらないし、夜間走ないからライトや電池の心配しなくていいし。つまり純粋に走ることだけに集中できて何も考えず走ればいいという状況がとても楽しくて。
忘れかけていたものを思い出せた気がします。もうずっと走力以外の要素が大きいレースばかり出ていました。練習しなくても試走や経験や根性でなんとかなってしまうような。(ちなみにスパルタスロンは違います)
そうじゃない。
やっぱり走らなきゃ。走れるように練習しなきゃ。
残念ながら今シーズンはあとフルマラソンは1本しかエントリーしていません。
もう何年も1年に1本しかフルマラソンは走ってきませんでした。
でもなぜその1本を残してきたのかといえば、やっぱりフルマラソンは原点。
ランナーとして原点は無くしたくない。そんな思いだったんですけど、来年はもう少し走ろうかな。
いろいろな意味でウルトラの脚のままフルマラソンを走ったことは有意義でした。不思議ですよねえ、たまたまゆずれーるで見かけてふとエントリーしただけだったのに。でもそのエントリーが自分の心の中を表していたのかもしれません。
来年も3月までは一応予定を決めました。でも4月以降どうしようか、惰性ではなくよく考えようと思います。
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