仮の暮らしは1ヶ月しか続かない
今日、緊急事態宣言が出されることが決まりました。期間は約1か月となっていますが、1か月後コロナがどうなっているかは誰にも分りません。このマガジン(note連載)では福島のことから考えたコロナというテーマで書いているのですが、この緊急事態宣言についても書けることがあります。
福島第一原発事故だけではなく東日本大震災では多くの人が仮設住宅や別の県への避難という本来の暮らしが戻るまでの仮の暮らしを強いられました。しかし、その生活が数年に渡り続き、元の生活に戻る際に支障が出たり、慣れない新しい場所にそのまま居つくしかなくなったりと、かなりの人の人生が狂わされました。1割も人が帰って来ない町もありました。
人が仮の生活として生きていけるのはせいぜい1、2か月。それ以上は働いたり学校に行ったりと生活を動かさないわけにはいかず、そこで仮でない生活が始まってしまいます。そうなったら後で戻れるとなっても大変です。戻らないという選択を取る人も多かったことでしょう。
緊急の避難は1、2か月内に留めるべきです。これは原発の避難に関わらず、あらゆる避難や仮設住宅での生活において実際にあったことです。
今回の緊急事態宣言やその前の休校や自粛営業は東日本大震災の時の避難生活と非常に似ています。これは緊急時の仮の生活。これが続けられるのは1ヶ月ほどが限界です。
明日に緊急事態宣言が出されますが、既に休校や自粛営業などの緊急避難的な生活はもう1ヶ月続いています。そしてコロナがあと1ヶ月で収束する保証はどこにもありません。というか、たぶん収束しません。
自粛も休校もそんなに長くは続けられないのです。1、2ヶ月で元に戻れないのなら、私達はこの1ヶ月くらいの間に現状で持続できる生活を考えなければいけません。コロナ感染防止をしつつ学校や仕事をやっていけるように今のうちに計画を練らなければなりません。もし、それを怠ってGW明けにコロナが収束してなければ大変な悲劇が待っています。
東日本大震災などの震災は私達に大事なことを教えてくれました。仮の暮らしは1ヶ月くらいしか続けられないのです。
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