42.自分を癒す③ようこその実践
今日は自分を癒す方法の3回目、『ようこその実践』について書いていきたいと思います。
このワークは、私のオリジナルではなく、私が一緒にお仕事をしている脳神経内科専門医である山下あきこ先生がつくられた、語呂合わせのステップで、「今どうしても食べたい」をなんとかするためのワークです。
人間の脳は「アイスクリームのことを考えてはいけません」と言われると、逆にアイスクリームのイメージが湧いてきて、余計に考えてしまいます。
脳は否定系を理解できないと言われていますので、「アイスクリームのことを考えてはいけません」の「いけません」を理解できず、余計に考えて食べたくなってしまうのです。
浮かんできた「アイスクリーム」のイメージを追い払ったり、消そうとしても無駄な抵抗になってしまいます。
そこで助けになるのが「マインドフルネス」です。
「マインドフルネス」は「良い悪いの価値判断をしない」「今ある思考や感情を追い払ったり、消そうとはせず、ありのままを観る」ということ。
「私はアイスクリームを食べたいと思っている」という思いを「ありのまま」に受け入れて、認めてあげる。
そしてアイスクリームを食べたいと思っている自分を、少し離れたところから観ているイメージでを持ってみます。
そして「アイスクリームを食べたい」という渇望を、お家のお庭に無断で入ってきた野良猫のようにイメージしてみてみます。
無理に追い払おうとしたり、無視したりしても、野良猫ちゃんは、ずっと居座り続けるかもしれません。
そうすると、精神的に疲れて、頭の中が余計にそのことでいっぱいになってさらに考え続けてしまいます。
そういう時は、お庭で遊ばせて、野良猫ちゃんを観察するように、アイスクリームを食べたいという渇望も、認めてあげて観察してみましょう。
そうすると、いつの間にかどこかに行ってしまうかもしれません。
それでも、もし渇望が居座り続けたら、食べるか、他の方法を試す(ジャーナリングをする、未来を描く瞑想をする)など、相談してみます。
このステップを「ようこそ」と名付けています。
「ようこそ」の
・「よ」:欲望に気づく。 食べたいという欲望に気づく
・「う」:欲望を受け入れる。 食べた欲望を追い払わず受け入れる
・「こ」:好奇心を持って観察する。欲望がどこからくるのか観察
・「そ」:相談する。食べるか、他の方法で自分を癒すか相談
この「ようこそ」のステップを覚えて、食べたい衝動に襲われた時、やってみましょう。
そうすると、徐々にどういう時に自分は食べたくなるのか、そのパターンに気づけるかもしれません。
私は食べたくなる時は、無意識に寂しさを感じていることに気づくことができました。自分の感情と向き合って、その正しい癒やし方を学ぶことにもつながります。
ぜひ今日から「ようこそ」を実践しましょう。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今日はここまで。
葉月ようか