#10　釜山　

「２１泊２２日の長期滞在」（１日目）　　　　　　　　　　　タイトな移動と釜山国際映画祭開幕式

この日の私は焦っていた。
そして緊張していた。

10月に旅行する最大の目的は
『釜山国際映画祭』だ！！
その開幕式のチケットを何とかゲットしたものの
仕事の関係で移動が当日になってしまった…

金海空港に到着予定が14時55分。
開幕式のメインとも言えるレッドカーペットは18時。
その間に宿泊先である海雲台に移動してチェックイン、
その後、会場のあるセンタムシティに移動して
チケット発券後に会場へ。

約3時間…
飛行機が遅れてもイミグレや荷物の受け取りに時間がかかっても
ギリギリだ。

3週間の滞在中に仕事もするから
Wi-Fiをレンタルする。
現地の方が安く借りられるけど
時間を節約するために成田空港でレンタルを済ませるなど
できるかぎりかぎりの事はしたけど不安。

コードシェア便の大韓航空カウンターで
無事にキャリーを２個預け、順調に搭乗・離陸した。
いつもLCCなので慣れていない機内食も
あまり喉を通らず…でもここで食べておかないと
開幕式終わりまで何も食べられない可能性大だったから
必死に食べた。

大韓航空 機内食

金海空港到着。
着陸後15時30分には外に出られた。順調だ。

キャリー２個を持っての移動というのも私の緊張を煽った。
なるべく人の少なそうな車輌を選んで乗り継ぎ
なんとか海雲台に16時30分過ぎに到着。
会場にも時間前に到着できそうなので安心した。

が！！ここからが本日の山場！！
Airbnbで借りた宿は
ホテルの１室をオーナーが所持、レンタルしていたが
ホテルのサービスは一切使用できなかった。
つまりフロントは介さず入室することになる。

フロントがある６階までは自由に上がれるが
部屋のある１７階のボタンは
カードキーをかざさないと押すことはできない。
オーナーからの指示では
「その場にいる誰かに声をかけて
１７階も押してもらってください」

韓国語レベル初級のわたしが…
旅行初日のファーストコンタクトで…
不安でしかない…
が、やるしかない！
モジモジしている時間などない！

建物に着くと
間もなくエレベーターの扉が開いた。
これは勢いだと思い
そのまま乗り込み
目の前にいた韓国人の女の子に声をかけ
準備していた携帯の画面を見せた。
『カードを持っていないので１７階を押してください（韓国語）』

彼女は分かりやすく不満そうな表情だったけど
エレベーターの１７階を押してくれた。
「やり遂げた！！」

事前に知らされていた暗証番号で中に入ると
想像した以上に広々とした部屋で心躍った。

一息つく間もなく
最小限の荷物を手に飛び出し
センタムシティへと向かった。

1年ぶりの会場！
また来れた、しかも初日から！

１８時になると来賓や海外の関係者から入場が始まった。
辺りが暗くなり特別な空気が漂ってくると
韓国関係者も入場してきた。

１９時頃、今年の司会を務めるパク・ウンビン様の入場！
本来ならイ・ジェフン様と一緒に司会を担当するはずが
緊急入院で不参加となり彼女は映画祭初の単独司会をすることに。

それはもう素晴らしい…美しい…司会っぷり。
渡韓初日から推しに会える幸せ…。

レッドカーペットでのパク・ウンビン様

他にもユ・ヨンソク様、ハン・イェリ様、ソン・ガンホ様…
次々と画面で見ている憧れの方々が…
幸せすぎる…

これだから『釜山国際映画祭』はやめられない。