見出し画像

いい油、悪い油

いい油、とってますか?
油は、人間が生きていくために必要なもの。身体に約37兆個ある細胞の「細胞膜」の材料になったり、心臓の働きをよくしてくれるために使われたり、ビタミンの合成をしたり。ストレスが多い人はかなりお世話になっているスロイドホルモンの合成もしてくれます。

だから油を適度に摂取することはとても大事。
でももっと大事なのが油の「質」なのです。

こんな油をスーパーで見かけませんか?

 ・大量サイズでプラスチックに入っていつでもSALE
 ・いつも安売り(1000mlで200〜300円くらい)

この安くてプラスチックに入った油の作り方を紹介しましょう。

まず、原料の植物から油を取り出す方法として「化学溶剤」を使います。
その際、約200度!という高温や高圧に油は何度もさらされることになります。このような油は当然ですが、本来の風味や栄養素がそぎ落とされてしまいます。さらにこの高温処理のときに「トランス脂肪酸」という健康を害する成分も発生します。菓子パンやお菓子、マーガリンにも入っている「トランス脂肪酸」。最近耳にする機会も多いのではないでしょうか。
そしてさらに!この油には、プラスチックの容器で長期保存ができるよう「酸化防止剤」も添加されるのです。

ではこのような化学的な製法や添加物で作られた「不自然な油」が、からだの中に入るとどうなるでしょうか。

からだはこの「不自然な油」を異物(毒)、つまり「敵だ」と判断します。そしてその「敵」からからだを守るために、からだ中の免疫細胞が「敵」に攻撃を開始、からだの中で戦争がはじまるのです。この戦場が、からだの「炎症反応」です。炎症が起こった場所は、痛み、かゆみ、熱感、出血をともないます。(身近な症状でいえば、頭痛、生理痛、皮膚炎、鼻炎、リウマチなど)
このような油が長い期間とり続ければ、当然症状は慢性化します。
体はどんどんしんどくなります。
当然「心」もしんどくなります。許せたことが許せなくなったり、我慢できたことが我慢できなくなって、イライラしたり、鬱々したり。
思い当たることはありませんか。

一方、「まともな油」は、原料に圧力を直接かけて絞る圧搾という方法を
用いています。圧搾の際は、熱が加わらないように(熱が加わると質が悪くなる)低温で圧搾、高温や高圧が加わることもなく、添加物も入りません。
これが「自然の油」です。しかしこの方法は、非常に手間と時間がかかり、抽出できる量が少ないのです。
化学溶剤を使った抽出方法は、機械を動かせば、最後の最後、絞りカスからまで油を搾り取ることができます。酸化防止剤が入っているため、長期保存も可能であるため、コストがかかりません。

・自然な油 目安価格:1リットル1000円

近所のスーパーでは、なかなか、自然な油に出合う機会がすくないので、ネット通販などがおすすめです。
キーワードは「低温圧縮製法」。商品のラベルや値段をしっかり確認することが大事です。

今までの5倍の値段がする油を買うことに抵抗があるかもしれないけれど、未来の自分や家族の健康に投資をすることをおすすめします。そして自然の油は本当に美味しい!
油をはじめ、味噌、塩、しょうゆ、みりんなどの調味料は、自然に作られたものを選ぶといいでしょう。

自分の大事なからだのために、油はきちんど選ぼう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?