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「本当の自分」って、 もう死語だろうか



「本当の自分」という言葉があるが、実際には本当の自分も、本当の望みもない。

状況と経験が自分をどんどん変えていくからだ。
経験すればするほど、過去考えていた「本当」からずれていく。
どんどん変わっていくものを「本当」とは言えない。

「本当の自分」に近いものは「歪みが少ない自分」だと思う。
感じ方や考え方に歪みがあって、そんな自分が「本当じゃない」と感じることがある。
他人に影響されず、素直に感じたり考えたりすることができたらさぞかし爽快だろう。
追い求めても損はないだろう。



はっきり違う点は、「本当の自分」には少なからず「理想」が含まれるところだ。
理想には「実現可能な理想」と「実現不可能な理想」があって、それを区別するのは難しい。 
だから理想を実現することに強く期待すると、現実とのギャップを埋めるために精神に歪みが生じる。
それは”本当の自分”から遠ざかることになる。


だから、”本当の自分”になるために最初にすることは、理想的を追うことじゃなく歪みを見つけることだ。「歪みが少ない自分」は、自分の歪みを知り修正していく先にできてくる。
他人と関わったり肉体的、知的作業を経験しながら他人との差を測る。 
そこから始めればいい。


歪みをとる方法は無数の試みがあり、まだまとめていないのでここでは書かない。

ただ、追い求めても届かないものを追い求めることを、止めることができたらと思ってこの短文をまとめた。

人生に無駄なことはないとしても、いつかはみんなが目的地(納得と満足)に辿りついてほしいから。


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