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自分が立っている場所を発掘してみると


人は生まれた瞬間、いや母親のお腹の中にいるうちから自分の前提の一部が決まっている。
時代、国、地域、場所、遺伝子、関わる人。
そんな前提の上で人は生きる。

それが最初の足場。
降り立つ場所。
踏みしめる場所。

何の気なしに歩いたり、歯を食いしばりながら走ったり、ただ立ち尽くしたり、
先のことも考えずに、今をより心地よく、より不快ない選択をしていき、
経験し、成長し、過去を振り返ったりしながら、
生まれた時の足場に人生が蓄積する。

そのどの部分に自分があるんだろう。
どれだけが自分じゃないんだろう。

あやふやな範囲、不確かな深度の土台の上に、自我が乗っかっている。

「当たり前」と感じるものを掘り出し、すべて取り去った時、
残るものはダイヤモンドより硬い何かが見つかるのかもしれない。


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