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【まじめ読み】List08「スピード決断」ができなかった~『40代を後悔しない50のリスト』第1章

優柔不断とか決断力がないとか言われるよりは、意志決定が早いと言われるほうがかっこいい。

仕事では、「決めてくれる」「判断してくれる」「回答が早い」上司のほうが望まれる。早くても判断間違えが多いと信頼はしてもらえないが、遅すぎると判断できない人とされてしまう。

大きな問題や大きな決断は、大きいままだと大きすぎて決めきれないのです。小分けにして、自分の判断できるサイズにして臨むことが肝要になります。

因数分解とかチャンクダウンとかブレイクダウンとかだ。

私は20代後半以降で、問題解決力というスキル存在することを知った。
会社では具体的な職種名をつけづらい部門に属している私は、日々何かしらの問題を整理しながら、この問題解決力という、磨けばどこに行っても通用しそうな感じがするスキルの存在を信じてやまない。


得体のしれない問題を整理して、課題としてリスト化し、判断事項とタスクに分ける。
細かく具体的にできると、自分以外の誰かにも内容がきちんと伝わるので分担できる。誰に頼めば適任かもわかる。

私は課題の洗い出しと整理と、タスクの管理が美徳という世界に生きている。



だが、プライベートではどうか。

著者は、個人で1億数千万の土地を買うのを即決した、不動産業界の友人に条件にあった出物の情報をもらうようにしていて、その条件の基準が明確だったから決められた、という事例を出している。

1億数千万の土地を買うことはさておき。
日々のちょっとした判断はよいとしても、プライベートの大きな判断はそんなに簡単ではない。

なんというか、判断するというフェーズのもっと手前の、「判断してこっちに進むぞ」という意志のようなものを固めるところがなかなか決めきれないのだ。


コロナ禍でリモートワークが可能になっているので、都会から実家のある田舎に戻ろうか。など考えることもあるだろう。

決めるために必要な検討事項を具体的にしたり、メリットデメリット考えてみたり。
いまだ! というタイミングが訪れても決められない。
自分の家を買うなどもそうだろう。(たまに運命!のような感覚が起こることもあるが)

40代での転職判断はもっと難しい。
大事な人とお別れする判断、などはもっともっと難しい。


決められないのは、問題が大きくて複雑すぎるからということだけではない。

小分けにしたものもう一度集めて総合的に判断するときに、結局、「私はこっちを選択して間違いないよね?」という地点に立ち戻るだろう。

自分の望む方向性に即した意思決定だとしても、その決定の先に、例えば具体的不安や不幸せのイメージが湧いて出てしまう。

その時の最終意思決定の覚悟だ。


40代になり、大きく、家族や周囲も巻き込むような大きな判断や、自分にとって最後の大きな分岐点になるような判断が増えてきた。

もちろん判断スピードは大事だし、そのためにも小分けにするとか、基準を決めておくとかのテクニックはあるといい。
ただ、自分の向かいたい方向やありたい姿を信じて、ひるまずに決定できる強い意志が必要なのだと思う。


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List01は人生の優先順位を明らかにする話だったが、
第1章の最後であるこのList08で、決めた優先順位で進めるために意志をもって進みなさい、と締まった感じになったような気がする。


第1章 この10年で何より大切にしたいこと
01 「自分にとって大切なことを優先できなかった」
02 わかっていても結局「守り」に入ってしまった
03 「二元論」で考えなければよかった
04 「仕事」と「家庭」のバランスが取れなかった
05 未来の成功より「今日一日」を大切にすればよかった
06 負けない「絶対的な自信」が欲しかった
07 誰にも負けない「強み」がつくれなかった
08 「スピード決断」ができなかった



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