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【まじめ読み】List16 負けない「交渉力」が身につかなかった~『40代を後悔しない50のリスト』第2章

ここ数年、社内の交渉、調整、風を読む、そういうことばかりだったが、それなりにうまくやってきていた。

そして現在、それがうまくいっていない。
ひとことで言うと、会社が変化しようとしていて、その主流に乗れていない。(気がする)


20代30代のころ、雲の上の役員や部長人事などで
「あの人の管掌範囲、狭くなった?!」
「外されたの? 干されちゃったの?!」
とかゴシップを楽しんだ時期があったが、今の自分はその対象に近いんではなかろうか…

まあ、私もそこまで偉くなったもんだナァ…
なんてさくらももこ風に思っているのである。

今は自分よりも、自分の配下のメンバーが今後憂き目にあわないかのほうが心配だ。
給料や賞与というのは、会社のお財布からその時の会社のルールによって分配されていることを忘れてはいけない…


まず「視点」において、交渉力の強い人は何といっても大局的に物事を見ていて、単なる自社や自部門への利益誘導的な視点とは一線を画しているという点です。
次に「意識」ですが、こちらも対立しているという意識ではなく、まずは相手の立場や状況を的確に把握し、その上で必ず「共感」している点についてつたえているのです。

それはわかるのだが、過去の私にはどうしても譲れないものがあった。
自分へのマイナス影響も考えてなかったわけではない。
それでも、歩み寄りを渋る態度をとった。


「子供じみた行動をとってしまったんだろうか…」
なんて
昔の自分なら、ひどく後悔していたかもしれない。
が、この件について、今の自分は後悔していない。


社内の交渉にもさんざん飽きて、一度ケンカを売ってみたかったんだろう。
それが果たせた(笑)



大企業から転職して今の立場になり、「会社の経営陣の方針」が身近なものになった。
それに対して、疑問を感じるという経験も初めてした。

大企業のころも疑問を感じたことはなくはなかったが、結果的には正しい経営判断だったり、自分の預かり知らないところでの意図あるものだったり、なんというか大船に乗った気持ちだった気がする。

自分の考えと、会社の判断を実際に比較する経験なんてなかった。
ほんとうにいろんなことを学んだ転職だった。

…で、反抗した。
それで自分が追いやられることも、自分の存在が誰かに置き換わることもないことも確かだったというのは、ずるいが、わかっていて反抗した。


組織図を見て、コミュニケーションツールのオープンなやりとりをあちこち覗いて、キーパーソンとおしゃべりして。
そんなことをして、あれこれ思案するのが仕事みたいなものだ。

なので、たまには交渉される側に回りたかったのかもしれない。


その結果、今はうまくいってない気もするが、まあ、ここからまた交渉かなと思う。
自分がどうしたいか次第だとは思っているが、そういう余裕のある心持ちでいられることが、サラリーマンのありがたさだと思う。

会社の仕事が自分のすべてでなくてよかった。

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