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【まじめ読み】List01「自分にとって大切なことを優先できなかった」〜『40代を後悔しない50のリスト』

実際のところ、『あなたがあらゆる判断の基準にしているものってなんですか?』と質問されたら答えに窮する。

40代というのは、良かれ悪しかれ、まわりに振り回されることが多くなる年代です。
そこが20代30代との決定的な違いとなります。
まわりに振り回されているうちに、本来の自分の考えや気持ちとの小さなズレがどんどん蓄積していき、ある時期に一気に「あれ、こんなはずじゃなかった…」という結末になって表れるのです。
「こんなはずじゃ…」と認識して初めて、そう気づくまでの間を「流されていた」と後になって悔やむわけです。もっと早く予兆を感じるべきだったと。



むかし、コーチングのトレーニングを受けていたときに、「価値とニーズ」というのがあって、今も時々思い出すことがある。

価値とは、どんなときも自分の原動力になるようなもの。価値が実現できていると、自分らしくいられていると感じられ、自分の存在や行動をゆるぎないものにしてくれる。

ニーズとは、自分らしくさを保つため、 自分がよい状態にあるために必要なもの。満たされることがゴール、満たされない状態が続くと精神的に不安定な状態を作り出す。

ニーズは、目の前にあるご褒美だったりする。
人からの承認、賛辞や、お金、もの。
ニーズを満たされていることに気をとられていると、自分の大事に思う価値からいつのまにか遠のいていることもある。





「本当はこうしたい」

でも、「言いにくい」「不安で動けない」
ただ、「今のところこの人とは上手くいっている」「今の場所で経験を積むのはきっと悪くない」

ニーズが満たされているのでよしとしようという思考の積み重ねがあったかもしれない。

多少のズレは、ゆくゆくこの先で修正すればいいと。



40代は、「この先いつか」に先延ばしすることができなくなってくる。

もし、自分のありたい方向と現在地の差分が大きい場合には、周りにも、過去に積み上げてきた結果にも振り回されないように、強い気持ちを持って強い力で方向転換しなければならない。

ただ、それができるほど、シンプルな状態でもない。
優先順位をつけるために何かを捨てたりやらない判断をするということが、20代30代よりそれが難しい状態であるから。

「20代が種まき、30代が成長、40代が収穫…」
というなら、収穫期は思いのほか忙しく、片手間で新しく種まきして育てるのはそれはそれは大変だ。


もちろん、現代のヘラクレスのような人たちには当てはまらないだろうが、とにかく40代という機を逃せば、以降はハードモードになっていくだけだが今やらないつもりかい、ということだと思う。


…一方で、これくらいのお歳になると、あっけらかんと「後悔した」と言えるようになるのかな。
いや、この人こそヘラクレスか。



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