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表現の成長サイクル

「黎明期」「成長期」「発展期」「衰退期」みたいなサイクルがあると思う。
ググると「プロダクトライフサイクル」というのが出てきて、製品や企業の成長サイクルとして紹介されている。

プロダクトライフサイクル

音楽や漫画、ゲームなんかでも娯楽の表現とは漸進的に右肩上がりで進化するものだと思っていた。
でも、数年前から何か違うなと思い始めた。
表現にも成長サイクルがあるのではないか?そうでないと表現の体感的な感覚の辻褄が合わない。

体感的な感覚、それは10年代以降の娯楽が全体的につまらなく感じている。
青春時代のものが一番良く感じるからではないのか?と批判されそうだけど、そうではないという確信が自分の中にある。
で、時代を成長サイクルに当てはめるとしっくりきた。

黎明期:70年代、80年代
成長期:90年代
発展期:00年代
衰退期:10年代以降

こう並べるとなるほどとなった。
自分は黎明期と発展期のカオスが好きなんだなと思った。
ネットゲームなんかは90年代の黎明期、00年代の成長期と言えそうで、個人的には00年代のネットゲームは後のゲームを発展させるアイデアで満ち溢れていたと思う。
話題のゲームは初日に買えというのはこれと同じで、最初のカオスを楽しむ、参加するためで、遊び尽くされたゲームを後からやる人はいない。

自分が好きな音楽ジャンルは完全に衰退期で、もう真剣に追っていない。
新しいものは正しい、新しいものを認められないおじさんは老害、みたいな図式はありそうで、老害扱いされたくないおじさんは新しいものを何でも肯定しがちではないかと思う。
それと、現代はつまらないという意見に対して掘りが甘いのではという意見もあるけど、時間と気力を使って過度に掘らないと見つけられない楽しさ、新しさって何だろう?とも思う。

これを踏まえ、音楽がつまらないと感じたら、他の新しいジャンルに乗り換えるしかないのかもしれない。
10年代以降、新しく生まれたカルチャー、娯楽って何かあるのかな?って思うんだけど、知らないし思いつかない。
乗り換える先の新しいものがないとなると、衰退期の中で朽ち果てるのを待つだけになるのかなという不安を感じる。

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