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分散型社会と共創

前回の『フラグメント化する世界』と私自身がずっと言っている『共創社会』について自分なりの見解を。鳥取でのビジネスにも重要な視点だと思うので。

フラグメント化する世界とは、グローバル資本主義と対をなす考え方で、様々なものやこと、コミュニティーが分散化し、分散化されたところで多様な意思決定が行われる社会。すなわち多様な価値観や方法、思考や嗜好が存在する社会。
共創社会とは、一つの組織で意思決定せず、多様なプレーヤーが参画して、一つの物事を創り上げていく社会。

っていう感じでしょうか。厳密には違うかもしれないですが、概ねこんな感じかと。

意思決定が分散化される、ということは、多様な場所で、いろんな視点で、様々な『決めた!』が生まれるということで、『これが一番いい』というのがなくなっていく社会なんだと思う。究極には『自分がいいと思うからこれが一番!』ということばかりになる社会。
そうした社会では、商品やサービスはナショナルブランドであることや品質が決め手になることはなく、どちらかというと好きか嫌いか、的な意思決定になっていく。
すると、中央集権的に企画立案することが意味を持たなくなり、必然的に共創だったり、コラボレーションだったりしないと消費者に訴求するものが作れなくなってくるかもしれない。一人(一社)のリソースでは多様なニーズへ対応するのは不可能だから。

あくまで推察ではありますが、こういう社会が実現する可能性がある、その兆候がある、というのはあながち間違いではないと思います。

これからを生き抜くために、どういう選択肢を持っておくか。コミュニティから生まれるつながりをビジネスに昇華するスキルを持つとか、コーディネートしてくれる人脈を作っておくとか、そういう視点もビジネスをやっていくうえで必要なことなんでしょう。

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