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【※最終回※ 15回連載! インタビュー企画 Vol.15】〜インターン生から、インターン生達へ〜

ようびでは、地域人材の育成や、ものづくり、ブランディング等について実践的に学ぶことができるスクール事業やインターンシッププログラムをコーディネートしています。

そんなようびの様々なプログラムに、インターン生として参加してくれた就実大学教育学部の由藤さんが、同じようにプログラムに参加された他のインターン生や事業者様に、学生ならではの視点でインタビューをしてくれました。

現在連載でお届けしており、今回が最終回となります!ぜひご覧くださいませ。

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最終回の今回、インタビューさせていただいたのは、「いちはら魅力向上塾」を運営されている、オープンロード合同会社の代表を務める小川起生さんです。

いちはら魅力向上塾は、千葉県市原市の地域人材創出や地域活性化を目的とする実践型スクールプログラムです。ようびでは、こちらのスクールプログラムのコーディネートに携わらせていただきました。

小川さんは地域型のイベントなどの企画や広報をされており、今回、運営側の視点からお話を伺うことができました。

――今回の市原市のプログラムを企画された経緯を教えてください

(小川さん) 市原市自体が市民との対話をすごく重要視していて、市民の方たちがやりたいって言ったことを形にしてあげたいという想いがあったんですね。市の事業の中で、そういう活動を増やすことができるプログラムがあったらいいよね、ということになり、どんなプログラムにしたらいいか相談を頂いたのがきっかけですね。そこから、ようび代表の大島さんをお誘いして、今回のプログラムを企画しました。

――今回のプロジェクトで楽しかったことや大変だったことがあれば教えてください。

(小川さん) 楽しいことは、「自分の町で何かをする人が増える」ということですね。誰かが楽しいことを企画してくれて、それにアドバイスをしたら、さらに良い企画になって、もっと楽しく参加できて・・・そういう循環が自分の町で起きてくれること、それを仕事としてお金を頂けて、楽しいことを増やせる仲間づくりができることが、本当に素晴らしい仕事だなぁって感じています。楽しいっていうか本当にすごいなと思っています。

大変だったことは、市役所の責任を自分も背負うので、失敗ができないっていう責任の重さを感じたことですね。常に心配していて、集客大丈夫かなとか、参加者の人が今どういう気持ちでいるか等、常にキャッチアップするのが大変でした。

――小川さんから見て、参加者の方がプログラムの最終回でどのように変化があったと感じますか。

(小川さん)
参加者の方たちが、プログラムを通じてどんどん緊張が解け、マインドが開いていって、自分自身で「これをやりたいかも」「こういうのが好きだな」って気づいてくれたことが変化かなと思います。

参加者の方たちの言葉を聞いていると、自分なりの活動の大切なポイントを見つけられたんじゃないかな、っていうのを最後に感じました。「これからも地域に関わりたい」って人も何人もいてくださって、「この日に、こういう活動をしていいですか」とか直接連絡をくれたりして、それは間違いなく動き出したなあっていう実感がありましたね。そういう新しいつながりができることは市の目的でもあったので、素直にうれしかったです。

――私含めて学生が数人参加してましたが、社会に参加するにあたって必要な能力って何だと思いますか?

(小川さん) 「素直さ」だと思います。変に捻くれないっていうのかな、素直さっていうのは何かを吸収するっていう意味でもすごく重要だと思いますし、自分勝手に解釈して判断するのではなく、素直に言葉を受け取ってほしいですね。

あとは、「これから自分はこれを学んで、これをしていきたいんだ」っていう意気込みとかエネルギーを相手に伝えられるスキルです。個人的に、自分はこんなことができますよってことよりは、「僕はこれがやりたいけど、こういうスキルが足りないから、これを学びたい」って言われた方がすごく響くんですよね。そういう想いをそのまま言語化して伝えることができるように、しっかり大学のうちに大人相手にどんどん伝える練習をしたら良いと思います。想いを伝えるって実は大人も苦手だったりしますからね。

――今後何か挑戦してみたいことはありますか

(小川さん) 「バディーズプログラム」というプログラムを作ろうと思っています。5歳から18歳ぐらいまでの子どもと、親でも先生でもない本当に第三者の大人がバディを組むっていうプログラムです。

学生のうちって世界観がどうしても狭かったりとか、親に頼らざるを得なかったりして、大人に出会う機会があんまりないじゃないですか。しかも、会ったとしても友達のようには大人と接することはできないですよね。でも、友達のように接することができる大人とバディを組む子どもが増えたら、もっと社会の居心地がよくなるなと思っていて、そういう、地域だからこそできる教育に挑戦しようとしています。

これは子どもだけじゃなく大人にもメリットがあって、子どもと触れ合うことで、大人になって失っていたものとかを思い出すことができたり、子どもと触れ合うことが少ない大人を教育に目覚めさせることができると思います。
「第三者の居場所づくり」っていうんですかね、そういうものを作りたいと思ってます。

――あなたにとって一番大切な価値は何ですか?

(小川さん) 「価値観が広がった時」ですね。

自分の奥さんが青年海外協力隊でアフリカのセネガルにボランティアに行ったんです。僕は奥さん大好きだったので、セネガルに2年間のうち4回会いに行ったんですよ。今まで行きたいと思ってなかったし、僕の人生の中でアフリカに行くっていう概念はそもそもなかったんですけど、そういうきっかけでその場所に繰り返し言ったことで、知識の幅や見方とか視点が変わったんです。

世界のニュースを見たりして、その国はどういう宗教観で、どういう文化があるのかとかってすごい気になるようになったんですね。その瞬間から自分の世界がぶわっと広がって・・・そういう意味で、価値観が広がった時が一番の価値かなと思います。

小川さんのお話からは、地域愛とやりたい事へのエネルギーをすごく感じることができました!

ただただ小川さんのやりたい事なのではなくて、それが地域の方々や他の誰かのためになっていることがとても素敵ですね!
また、個人的に「バディーズプログラム」のお話が興味深かったです。自分は大学生になるまで大人と関わる機会が少なかったため、今も大人と話すことに苦手意識があり、このプログラムが自分の子どもの時にあったら、そういう意識も変わっていたのかなと思いました。

「バディーズプログラム」を含め、今後も小川さんがどんどんやりたいことに挑戦されると思うと、とても楽しみで、勇気をもらいます!
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「地域の方のやりたいことを形にしていきたい」
そんな小川様や市原市の想いを実現するプロジェクトにお声がけいただき、関わらせていただけたこと、とてもありがたく思います!

※できるだけプログラム参加者様の思いや言葉をそのままお届けしたいという考えから、インタビュー内容についてはほぼ未修正で掲載しています。

オープンロード

いちはら魅力向上塾
https://jirei.youbi.me/2022/03/31/1689/

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