40歳からのずぼら妊活ガイド〜はじめに

40歳で妊活をはじめ、43歳でアメリカでの体外受精(IVF)による妊娠出産を経験したことから、高齢での妊娠出産を望む友人たちからアドバイスを求められることが多くなりました。

現在は生まれたばかりの元気一杯の愛娘を母乳育児中で、これまた日々発見の連続なのですが、とりあえずこれまでの軌跡を振り返りつつ、友人たちに個別にシェアしてきた私なりの妊活ガイドを、育児の合間にまとめて記しておきたいと思います。

とは言うものの、私は医師でも妊活の専門家でもないので、あくまで私個人の経験を元にした手記にすぎません。妊活も育児も、それぞれが自分で手探りしながら進んでいくべきものだと思っていますが、私自身がさまざまな方のアドバイスを取り入れてきました。40代の妊活はとにかく時間が惜しい。だから、できるだけ無駄なく妊活したい方の参考になれば嬉しいです。

まずは、40歳での妊活スタートから出産までの流れを端的に追うと以下のようになります。

40歳 婚約 
1年で2度の自然妊娠→流産を経験。いずれも染色体異常。日米での不妊治療の可能性を模索するためクリニックのリサーチを開始。友人の勧めで、サンディエゴにあるHanabusa IVFのDr. Changに出会う。

41歳 結婚 
採卵・体外受精(IVF)を3回実施し、3つの胚盤胞(blastocyst)を凍結。着床前診断の結果、正常胚だったのは1つだけ。あとの2つは異常胚と低モザイク胚だったため、もう1つ正常胚が取れるまでIVFを継続することを決定。

42歳 採卵・体外受精を3回するも胚盤胞は一つも育たず。

43歳 凍結していた低モザイク胚を移植し、妊娠。出生前診断も異常なく、無痛分娩で無事に出産。

44歳 0歳児を母乳育児中&凍結正常胚1つが待機中!←イマココ 

留学のため、アメリカ西海岸に単身移住したのが24歳の時。将来の明確な展望もなく、ほとんど運だめしのようにトランク2つだけ持って海を渡り、仕事に恋に振り回されながらも勝手気ままに人生を謳歌していたら、あっという間に30代後半に。そして、40歳の時にアメリカ人のBF(現夫)にプロポーズされ婚約。(ちなみに私の母は今でも彼のことを「救世主」と呼んでいます。笑)

婚約する前後くらいから、自然妊娠を目論んで妊活を始めていましたが、1年弱の間に2度妊娠し、2度とも流産。いずれも染色体異常でした。ここで加齢による卵子劣化の現実に直面します。これはもう1日も無駄にはできないということで、日米における体外受精(IVF)の現状と不妊治療クリニックのリサーチをはじめると同時に、食生活の改善、断酒、鍼治療、ビタミンや漢方薬の服用、ヨガ、瞑想などを通じて体質改善に取り組みはじめました。

思えばすべてがギリギリのスタートでした。子供の頃、夏休みの宿題はいつも新学期が始まってから手をつけるタイプだった私らしく、ズボラで飽きっぽい性格ながらも妊活を継続できたのは、まずは「心身の健康からすべてが始まる」という根本的なことに気づき、それを実践すること自体が楽しくなっていったからです。そういう意味では、いい歳をしてまるで自分の体のことが何にもわかっていなかった私ですが、妊活のおかげで本当に多くの学びを得ることができました。

ここからは、友人たちにもよく聞かれる、具体的にどのような体質改善策をとっていったかについて、まずは綴っていこうと思います。

次回へ続く>

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