40歳からのずぼら妊活ガイド〜食事編①

You Are What You Eat

41歳でアメリカでの不妊治療を始めるまでの私の食生活は、以下のような具合でした。

朝:できるだけ遅くまで寝ていたいのでスキップ 
昼:出勤途中に日本食スーパーでNIJIYAで買う弁当と有機味噌汁
晩:基本は自宅で自炊(パスタ・麺類多め) 週1−2で外食

長年にわたって朝食を抜いていたせいか、体重は渡米した16年前と比べても+3kg程度、BMI値も20前後の標準体型でしたが、基本的には好きなものを好きなだけ食べ、大好きなアルコールも夜遅くまで愉しむのが日課でした。

朝食を食べていなかった理由は、20代、30代は仕事が忙しく(完全に言い訳)、また子供の頃から低血圧でとにかく1秒でも長く寝ていたいというズボラな性格から、朝食を特に重要視していなかったためです。結婚してからも、アメリカ人の夫は本当に手のかからない人で、独身時代から朝はバナナやエナジーバーを出勤する車の中でコーヒーを飲みながら食べたい人なので、一緒に朝食を摂るという習慣がそもそもありません。(今でも…汗)

しかし不妊治療を本格的に始めてからは、朝はダルいからと言って朝食を抜いていたせいで、低血圧がもっと助長されてしまっていたことに気づき、簡単でも朝食を摂るようになりました。そう、そもそも「やる気」というのは”出る”ものではなくて、動いて始めて”出す”しかないものだと、40歳過ぎてから思い知ったとても残念な女、それが私なのです。

実家の母が作ってくれるような完璧な和朝食を毎日作れたら理想ですが、ずぼら妊活の私がそんなにいきなりハードルを上げてしまうと長続きしないのは目に見えています。そこで、出張中のニューヨークでたまたま出会った、ある中国人鍼灸師に勧められた「The Tao of Fertility」という全米でも有名な中医学博士による妊活本をはじめ、そのほか様々な専門家のアドバイスを総合的に取り入れて、まずは自分なりの食生活基本ルールを設定するところから始めました。

⑴朝食も含め、毎食全体の30%はプロテイン(豆、魚、肉)を充分に摂る。

⑵アルコール、カフェイン(コーヒー等)は妊活終わるまで封印!普段の飲み物は、お白湯+レモン、ルイボスティー、タンポポ茶など温かいものを。

⑶身体が冷える(=不妊原因)食品を避ける。例えば、サラダや刺身などの生モノ、砂糖や乳製品を使ったお菓子やケーキなど。

⑷化学調味料や保存料などの食品添加物は避ける。

⑸可能な限り無農薬オーガニックの食材を選ぶ。

この5つのルールを厳密に守るだけでも、結構口にするものに制限が出てくると思います。一度にすべてを実践すると逆にストレスになる、という人は、どれか一つだけでも始めてみて、徐々に範囲を広げていくのが良いかなと思います。もちろん、マイルールをゲーム攻略のように楽しめる性格の人なら、ぜひ5つともトライしてみて欲しい。2週間も続けると、頭と体がだんだんスッキリしてきます。

特に⑸は、私の住むアメリカ西海岸では日常的に手に入りやすいものですが、日本だと健康食品スーパーなどに行かないと手に入らなかったり、値段も少し高くつくかもしれません。でもだからこそ、そこに何とか投資して欲しい。

基本的に、普段の食費をケチっても良いことって何一つないと思うんですよね。高いレストランで高カロリーな食事に散財するわけでもないし、長期的にそして日常的に口にするものこそ質の良いものを選びたい。それが私たち、そして胎児の細胞そのものになっていくわけですから。まあ、妊活している方にとっては、もう耳タコな話かもしれませんが。

私の場合は、普段はローカルの有機野菜のサブスクを月に2回取り寄せています。また在宅ワークになったことから、ほかにも全国規模のエシカルシーフードのサブスクOCEAN BOXや、カリフォルニアのファミリー経営牧場を繋ぐ肉類のサブスクCROWD COWも活用しています。

最近では日本でも農薬や肥料を一切使わない自然農法が徐々に広がりつつあるとも聞きますし、純粋な自然農法野菜の産地直送通販などはアメリカにはないので羨ましいな、と思います。

次回は、このベースとなる5つのマイルールから特に、
⑴朝食も含め、毎食全体の30%はプロテイン(豆、魚、肉)を充分に摂る。をもっと掘り下げて、具体的なメニューとルティーンについて書いてみようと思います。

次回に続く>


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