40歳からのずぼら妊活ガイド〜IVF編③

ごめんね、2号ちゃん

41歳の一年間は、とにかくできるだけ卵子を凍結する年、と決めていた私。結果的に、合計3つの5日目胚盤胞を凍結するに至りました。

幸運にも初めてのIVFで、5日目胚盤胞(遺伝子正常胚)を一つ凍結できたことから、「なあんだ、これなら次のサイクルもすぐいけるんじゃない?」と調子づき、数週間後にまたサンディエゴへ採卵しに行くことを早々と決めました。担当の看護師から「連続サイクルで採卵するとあんまり良い結果が出ないわよ」と言われていたのにもかかわらず。

というのも、その年後半の仕事のスケジュールが忙しくなることが決まっていたので、その前に採卵を終えてしまいたいという何とも自己中な動機を抱えていたのです。今思えば、先生や看護師からのアドバイスを無視すると、ことごとくそれが結果に反映していたような気がします。どこかで気の焦りがあったのかもしれません。

そして、2回目を連続サイクルで行った結果、FSHはいきなり正常値上限を超えて10.58からのスタート。1回目と同じようにクロミッドとGonal-f 150IUの投与で始めたら、いきなりFHSが24まで飛び上がってしまい、2日ほど薬をやめなくてはならなかったほど、FSHが暴走してしまいました。

結果的には卵子も2つしか育たず、うち1つが何とか5日目胚盤胞となり凍結。グレードこそ5BBと前回より良くなったものの、残念ながら着床前遺伝子検査で異常胚と判明しました。実は、この胚盤胞2号ちゃんもまだ保存してありますが、おそらく将来的に移植することは無いかと思います。2号ちゃん、せっかく来てくれたのに、ごめんね。

そして奇跡の3回目

そして採卵3回目は、2回目から4ヶ月ほど間を開けたサンクスギビング・ウィークでした。その間、毎週のように全米各地を出張で飛び回るストレスフルな仕事をガンガンとこなさなければなりませんでしたが、出張先であろうとサプリの服用、禁酒、早寝、睡眠時間の確保だけはなんとか継続。

それでも、3回目のサイクルスタート時のFSHはやはり、これまで最高の14.7。あー。こりゃあかん。といきなり出鼻を挫かれた気分。それでも優しいDr.Changはそんな私のためにこれまでよりさらに低刺激なプランで、できる限りのことをしてくださいました。この状態で、微妙な薬剤量の調整を行い、卵胞6つから卵子6つを取り出してくれたDr.Changは、本当に神さまからのお遣いだ〜と感謝しました。

3回目の採卵までに服用した薬剤は以下の通りです。

生理3日目(モニタリング①結果:FSH 14.7 E2 26.5 LH 6.9 P4 0.3)
     →クロミッド50mg のみ
生理4日目 クロミッド50mg のみ
生理5日目 クロミッド50mg + Gonal-f 150IU (3.75mcg)
生理6日目(モニタリング②結果:FSH 21.4 E2 130)
     →クロミッド50mg のみ
生理7日目 クロミッド50mg + Gonal-f 150IU (3.75mcg)
生理8日目 クロミッド50mg のみ
生理9日目(モニタリング③結果:FSH 13.5 E2 668 LH 11.1 P4 0.4)
   →クロミッド50mg + Gonal-f 225IU (5.625mcg)+Ganirelix 250mcg
生理10日目 排卵誘発剤 Ovidel
生理11日目 薬剤なし
生理12日目 採卵(卵子6つ採取)

ご覧の通り、FSHが高いのでほとんどクロミッド50mgのみ服用という事態に。。。こりゃあダメかなあ、と思いましたが、奇跡的に5日目胚盤胞が一つ育ってくれました。しかもグレードは、今までで最高の3BA。Dr.Changからは、「このクリニックにくる患者のなかで、グレードBAを取れる人はなかなかいないよ」と嬉しいお言葉。

しかし!このグレードBAの美しい5日目胚盤胞3号ちゃんが、着床前遺伝子検査の結果、正常胚よりちょっと異常セルの多い「低モザイク胚」と診断されてしまったのです。え、「低モザイク胚」ってなに? これって、移植できるのできないの? と、新たな疑問を生み出してくれたこの悩ましい結果については、また次回に書きたいと思います。

(次回に続く)

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