40歳からのずぼら妊活ガイド〜睡眠編

今のうちに寝ておけ

さて今回は、妊活の要と言われる睡眠のお話をしたいと思います。食生活の見直しと同じくらい重要な、生活リズムとストレスコントロール。妊活中の方ならば嫌という程ほど聞かされる話だと思うのですが、そうは言ってもいろんな生活スタイルがあるわけです。

実際に私も、
「その歳で妊娠したいなら仕事やめなさい!」
と、漢方医の先生方にどれだけ言われたことでしょうか。そりゃあそうですよね、と心の中で思いながら、職場でもそれなりに責任のある立場になっていたりして、「これだけは私がやらないと」と考える長年の癖がついてしまってそんなに簡単にやめられないのが実情でした。

今考えると、採卵期間の前後にも全米各地を飛び回る出張に出ていたので我ながら無謀だったなとは思います。結果的に、不妊治療1年目の41歳の間になんとか合格判定ギリギリの受精卵が採れた月は、新婚旅行のハワイからハッピー気分で戻った後と、年内最後の出張が終わってホッとした月の2回でした。

一方、その翌年はパンデミック発生により出張も出勤もなく、自宅でゆっくり睡眠をとって生活していたにも関わらず、42歳になってから3度行ったIVFでは、いずれも胚盤胞まで育たず凍結胚なしという結果に。今思えば、私の場合は41歳での採卵タイミングが最後のチャンスだったのかな、とも思います。採卵時の詳しいお話はまた改めて。

じゃあ睡眠は関係ない?!というと、そんなことはないと思います。妊活中は仕事で忙しい時でも、あるいは出張先でも、夜9時か10時までにはベッドに入る癖をつけていました。となると、はっきり言って夕飯後のテレビやネットなど娯楽の時間などなく、お酒の席も(飲まずに)足早に退席して、すぐに就寝ですから、年寄りみたいな生活になります。

それでも、人生は一度きり。妊活だってそんなに永遠に続けられるわけじゃない。だからこそ悔いを残さないよう、パートナーや仕事先にも説明して理解を得て、とにかく出来るときに「本気で骨休め」するべきだと思います。

それから、質の良い睡眠をやはり取ることは必要不可欠。そのためには少しでも良いベッドに投資して、体と脳をしっかり休ませることが大切だと思います。私は昔から右腰に腰痛があったせいもあり、Tempur-Pedic のベッドを使っています。 確かに高いベッドですが、生涯の1/3くらいをその上で過ごすわけですから、それなりの投資をして長く使えるならば充分に回収できる買い物です。

また、どうしても眠りが浅いという場合には、メラトニンの服用も積極的に行っていました。3-5mgくらいで、時間差で効いてくるタイムリリースタイプがオススメ。

ちなみにアメリカの不妊治療クリニックでは、メラトニン服用を推奨しているところも多いです。メラトニンには睡眠のサポートやストレスを軽減させる抗酸化作用だけでなく、排卵の際の卵子の酸化ストレスも軽くすることができるそうです。

妊活の末に運良く子供を授かり、寝不足で子育てに追われている今だからこそ、ますます、あの頃の自分に言いたい。とにかく何も考えずにさっさとベッドに入って、思う存分に寝ておけ、と。

次回は、妊活中に睡眠と同じくらい大切にしていた瞑想法について書きたいと思います。

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