【エッセー】青菜

日本にはいろんな青菜がある。結論から先に行ってしまえば、僕は小松菜に一番傍にいてほしい。


水菜は生でも火を通しても両方おいしいし大好きだけど、しんなりしたらおいしくない。シャキシャキが美味なもの。

ほうれん草は西洋っぽくてミーハーな感じがする。気取ってるからいけすかん。

白菜は、白であって、青じゃない。

春菊は名前に「春」が入っているから、冬とか夏に食べてはいけないような気がする。夏に食べてたら「こいつ頭大丈夫か?」と思われたらどうしようと恐怖心にかられる。漢字の呪縛。

パクチーは好きだし、畑をやっている友達からたまにもらうけど、葉をむしるのがとにかく面倒。でもその強烈な香りをかぎながら、好きな音楽をかけ、葉をむしっていると、”るんるんあおむし”になった気分になれる。

空心菜も青梗菜も大陸っぽい。大陸っぽく調理してあげないと、なんとなく申し訳ない気持ちになる。

壬生菜はお漬物にすると最高に好きだけど、毎日の相棒ではない。

最近、青豆苗が青菜感を出してきたけどあいつは新参者だ。若菜であり、青菜ではない。


ということで小松菜は、特段すっごいおいしいわけじゃないけど、火を通して時間がたってもそこそこおいしいし、なんにでも使えるし、なんだったらポパイとか名乗ってるやつより鉄分もカルシウムも豊富らしく、意外とタフガイ。


名前もいい。ずっと頼れる職場の同僚みたいで。

小松菜さん。


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